シンガポールのアニマルシェルターが視力を失った犬へ追悼動画を公開 愛情が伝わってくると話題に
わんちゃんは最後の1年をシェルターでかわいがられていました。
シンガポールのアニマルシェルター「Save Our Street Dogs」(以下、SOSD)が、10歳で天寿を全うしたハスキー犬への追悼動画をFacebook上で公開し、感動と共感を集めています。
オスのハスキー犬・スヌーピーは2015年8月にSOSDへと預けられました。元の飼い主は海外へと移住する関係上、どうしてもスヌーピーを手放さざるを得ませんでした。しかしスヌーピーは高齢な上、視力をほぼ失っており、新しい引き取り手がなかなか見つからない状況が続きました。
スヌーピーは最初こそ1人になりがちだったものの、次第にスタッフやボランティアとも打ち解け、シェルター内でも楽しく過ごすようになっていきました。公開された動画ではスヌーピーがオモチャのボールをくわえて遊ぶ姿や、スタッフにじゃれているほほ笑ましい映像が確認できます。
特にスタッフのアンドリューさんはスヌーピーにとってお父さんのような存在になりました。アンドリューさんは年末に新居へと引っ越し、犬を飼える環境を整えてスヌーピーを引き取る計画を立てていたそうです。そんな矢先、スヌーピーは腸に感染症を発症。懸命の看病が3日間続きましたが、残念ながらそのまま息を引き取ってしまいました。スヌーピーの葬儀は8月12日に行われ、その日アンドリューさんは正式に里親としてスヌーピーを引き取りました。
動画はスヌーピーに宛てたビデオレター形式となっており、SOSDは「スヌーピー、たくさんの素晴らしい瞬間をありがとう。してあげられたこと以上に、たくさんの幸せをくれました」とスヌーピーへの感謝の言葉をつづっています。また、SOSDはシェルター内で依然70頭以上のわんちゃんの里親を探しており、彼らがシェルター内で老いて死ぬのではなく、里親が見つかることを日々願っているというメッセージで動画を締めくくっています。難しい境遇にあるわんちゃんたちがみんな、アンドリューさんのような存在に出会えるような日が来てほしいですね。
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