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鏡に自分を映し体の左側をかくと、右側のかゆみが和らぐ イグ・ノーベル医学賞に輝いたドイツの研究が便利そう

かきむしり防止にいかが?

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 「股のぞき効果」の実証により、日本の研究者が10年連続の受賞を果たした2016年のイグ・ノーベル賞(関連記事)。その他にも変わった研究が取り上げられており、医学部門では「体の右側がかゆいとき、自分を鏡に映して左側をかくとかゆみが和らぐ」というドイツの研究が受賞しています。

実験のもよう。鏡を使ってかゆい右腕と、かゆくない左腕をあべこべにかいてみる

 実験は、右腕にかゆみが引き起こされた被験者に対して垂直に鏡を設置し、左腕が右腕のように見える環境を作って実施。この状況下で左腕をかくと、不思議なことに何もしていないはずの右腕のかゆみが和らぐことが明らかになりました。体の右側と左側が入れ替わったように見える鏡の視覚的な効果などが原因と推測されており、この手法は「ミラースクラッチング(Mirror scratching)」と名付けられています。

 Christoph Helmchen氏らによる論文には、このミラースクラッチングは「臨床に重要なインパクトを持つ」と将来的な展望を感じさせると見事イグ・ノーベル医学賞を受賞。いろいろな意味で“おもしろい研究”だったせいで選ばれてしまったのかもしれません。

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 イグ・ノーベル賞は、人々を笑わせ、そして考えさせる業績を称える賞。同賞は並外れたものを祝福し、想像力を賞賛し、人々の科学、機械、テクノロジーへの関心を刺激するために制定されました。

 かいてはいけないのは分かってるけど、どうしてもかゆい! ……というときに活用できるので、実際に試してみてはいかがでしょうか。患部に触れずに、人体の不思議に触れられそうです。

グラフもちゃんと作って授賞式ではプレゼン。イグ・ノーベル賞に輝きました

マッハ・キショ松

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イグ・ノーベル賞 | 医学 | ドイツ | 研究者

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