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ペットと一緒に乗れる「ペットタクシー」ってなに? 利用者を追跡取材してみた

病院に連れていってくれる「ペット119番」も。

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 タクシー会社の三和交通が、この秋にペットと一緒にお出かけできる「PET TAXI & PET119番」というサービスを開始した。三和交通は、タクシーに乗って的にボールを当てる「タクシー流鏑馬」や、夏には横浜や多摩などの怪奇な場所を巡る「心霊スポット巡礼ツアー」など、珍企画を展開することで一部で有名でもある。

 さて、「PET TAXI & PET119番」は、具体的にはどんなサービスなのか? 早速様子を追跡取材してみた。

 横浜近辺のとある場所でペットを連れた利用者からの依頼を受け、三和交通のタクシーがマンション前に到着。

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さっそうと現れたピカピカ光るタクシー

 マンションの前には、かわいらしい愛犬を抱っこした利用者が。利用者と愛犬を出迎えるため、ドライバーが車から降りてきた。

タクシーが来たことに安心の笑顔を見せる利用者とワンちゃん
お待たせしないようサッと降りてくるドライバー

 乗車のために、まずはワンちゃんにケージに入ってもらう。この日のドライバーは自宅で犬を飼っているそうで、ワンちゃんに声をかけながら優しくケージに入れるのを手伝っていた。ペットタクシーのドライバーは、動物たちと触れ合うことに長けているそうだ。

これからお出かけするのが分かるのか、ワンちゃんはすぐにケージへ
愛くるしい目でこちらを見るワンちゃん
出掛ける準備が整いました!

 さぁ、いよいよ乗車! まずは飼い主である利用者に先に乗車してもらい、ドライバーがワンちゃんの入ったケージを丁重に車内へ。

飼い主が先に乗り込む
座席にそっとケージを置く

 さて、乗り込んだ様子はいかに? 飼い主のそばにピタッと寄せられたケージに利用者も満足そう。飼い主さんに話を聞くと、「すぐ近くにいるので安心です。個室のようなタクシーなら、吠えたりなどで周囲の方に迷惑が掛からないし、この子の具合が悪い時にも近くで寄り添っていられるので助かります」とにこやかに答えてくれた。

ケージに手を添えてワンちゃんを安心させる飼い主
車外からの様子はこんな感じ

 すると利用者が「出していいですか?」とドライバーに質問をした。「どうぞ」というドライバーの合図でケージがオープン。中から、あふれんばかりの愛情を示したワンちゃんが飼い主の膝の上に座った! これはどういうことだ? 「ひと声かけていただければ、車内ではケージからペットを出していただいて大丈夫です。車内では飼い主様もワンちゃんもくつろいでいただきたいのでね」とドライバー。おー、これは画期的! サービス満点ではないですか!

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飼い主もワンちゃんうれしそう♪

 この日の飼い主とワンちゃんは美容院に行くそうだが、病院やペットホテルなどの需要も多いという。

 ちなみにペットだけを乗せてくれるのか、と聞いてみると、「はい、もちろんです。ペットだけをお預かりした場合は、目的地での受け付け等もいたします。弊社サイトから、ペットの種類や大きさ、かかりつけの病院などをご登録くださいね」とのこと。事前に情報を伝えておくので、スムーズに事が運ぶというわけだ。

大型のペットのためのケージも用意

 ところで、ペット専用のタクシーだが、清掃はどうしているのか? 会社に戻って、掃除機をかけたり、オゾン脱臭を行ったりなど、その都度クリーンにしているとのこと。車内にも清掃用具を常備するなど、快適に過ごしてもらう配慮に抜かりがない。

隅々まで清掃するのでいつも清潔

 また、三和交通オリジナルの水(有料)も車内で販売。愛するペットのノドの渇きにも、すぐさま対応できる。

通常の車内販売の水はペットタクシーにも

 専用車で動物に慣れたドライバーが、ペットを愛する人々とペットたちを、“安心・安全”とともに目的地まで運ぶペットタクシー。なんとも至れり尽くせりのサービスだ。

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(茂木宏美/LOCOMO&COMO)

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