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ファミコン時代の説明書を当時のまま公開 「ニンテンドークラシックミニ」の公式サイトに粋なはからい

当時の説明書には、読んだだけでプレイした気になる魅力がありました。

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 11月10日に発売された、「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」(関連記事)。公式サイトの説明書ページに、本体や収録30タイトルの説明書がPDF形式で公開されています。デザインや内容が当時ソフトに同梱されていたものとほぼ同じで、ただただ懐かしい……。

本体の説明書まで、オリジナル版そっくり

 例えば「ドンキーコング」の説明書では、コントローラーやタイトル画面の仕様をていねいに説明。折にふれてイラストに起こしたドットキャラクターを挿入し、遊び方やテクニックを紹介しています。

表紙の絵柄からして懐かしくてたまらない
コントローラーのイラストが四角いゴムボタン仕様
ゲーム中のドットを絵に起こす、当時よく見られた手法
親切な基本テクニック紹介

 「エキサイトバイク」の場合は、「DESIGN」モードで作成したトラックを、「ファミリーベーシック」のキーボードとデータレコーダーを用いてカセットテープに保存する方法も掲載(※)。もちろん同機能は「ニンテンドークラシックミニ」版では使えませんが、当時の仕様を忠実に伝えている点に資料的価値を感じます。

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※ファミコンには「ファミリーベーシック」なるプログラミング用周辺機器があり、プログラムのデータをキーボードのライン端子から専用データレコーダーやラジカセへ出力することで、カセットテープに記録できた。この機能は「エキサイトバイク」や「ロードランナー」など、一部のソフトでもステージエディットデータの保存に利用可能だった。
ラジカセで保存を試みた結果、録音状態が悪くて失敗した思い出が

 「ゼルダの伝説」などディスクシステムのソフトの場合、説明書は読みごたえのあるガイドブックのごとき体裁に。敵キャラクター紹介や序盤の攻略マップなども掲載されており、攻略本としても楽しめます。

豊富なイラストで敵キャラクターを紹介。欄外には攻略のヒントも
スタート地点周辺のマップを掲載

 最近はゲームの説明書もペーパーレス化が進み、最低限の情報が書かれた1枚を封入し、詳細はゲーム内マニュアルに記載するといった体裁も珍しくなくなりました。しかし、説明書を読みふけりながらこれからのプレイに思いを馳せる感覚も、また格別だったのではないかと、今回の任天堂のはからいに考えさせられた次第です。

(沓澤真二)

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