「山・鉾・屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録決定 冨樫義博地元の「新庄まつり」など33件
ほか「高山祭の屋台行事」や「長浜曳山祭の曳山行事」など。
ユネスコ(国連教育科学文化機関)は12月1日(日本時間)、日本の「山・鉾(ほこ)・屋台行事」を無形文化遺産に登録することを決定しました。エチオピアで開かれた第11回政府間委員会で審議の上採択されました。
「山・鉾・屋台行事」は、地域社会の安泰や災厄防除を願って地域の人々が一体となり執り行う「山・鉾・屋台」の巡行を中心とした祭礼行事。国指定重要無形民俗文化財の33件をグループ化し、2009年にユネスコ無形文化遺産に登録された「京都祇園祭の山鉾行事」と「日立風流物」を拡張するものとして昨年3月に提案しました。
33件は、「高山祭の屋台行事」(岐阜)や「長浜曳山祭の曳山行事」(滋賀)、「角館祭りのやま行事」(秋田)、「新庄まつりの山車行事」(山形県)など1府17県から。7月には新庄まつりの登録を後押ししようと、新庄市の出身である漫画家・冨樫義博さんが市の広報誌「広報しんじょう」の表紙で代表作「HUNTER×HUNTER」と新庄まつりのコラボイラストを描きおろし注目を集めていました。
行事についてユネスコは、伝承者や実践者にアイデンティテイや持続性、芸術的創造性を与えていること、山・鉾・屋台に必要な木々の持続性や伐採後の景観を考慮していることなどを評価。「この33の行事は、コミュニテイのさまざまな人々の協力を得て、伝統行事として参加者の文化的アイデンティテイの重要な一部となる」としています。
安倍首相は登録について「心からうれしく思います。日本全国33の祭、幾世代にもわたり地域で受け継いできた『山・鉾・屋台行事』を、誇りを持って後世へと継承し、国内外に発信していきたいと思います」とメッセージを発表しています。
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