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格ゲー企業対抗戦で優勝したスクウェア・エニックス 強豪を破って優勝をもぎ取った企業戦士に話を聞いた

決勝戦ではトッププレイヤーを擁する強豪社を撃破。

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 12月10日にドワンゴの主催で開催された格闘ゲームの企業対抗戦「企業対抗戦 ~アジェンダはストV~」。採用タイトルは格闘ゲームの王道・ストリートファイターシリーズの最新作「ストリートファイターV」、32社の企業が熱い戦いを繰り広げるなか、2度目の優勝を果たしたのはゲーム制作会社「スクウェア・エニックス」でした。

 メンバーは第1回大会優勝時と同じ、ケンちゃんさん、Yorkさん、ミラクルフラッシュさんの3人。インタビューで家族への感謝を涙ながらに語った後、前回大会2冠(第3回は3タイトルで開催)を誇り全国レベルのトッププレイヤーを擁する強豪・NHNテコラスを決勝で撃破し、32社の頂点に立ったスクウェア・エニックス――そのeスポーツ部部長であるケンちゃんさんに、格闘ゲーム企業対抗戦への思いを聞いてみました。

ゲームを楽しみつつ、チームメンバーとの対戦を遊んでいた

―― 企業対抗戦にエントリーしたきっかけは何だったのでしょうか。

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 今から5~6年程昔の話になりますが、弊社の休憩スペースにパブリックで利用できるゲーム機がいくつか設置されていて、社員同士で交流したり気分転換できるのですが、そこで格闘ゲームを好んでプレイする人達がお昼休みの時間に対戦ゲームでリフレッシュする、というのが習慣になっていました。

 そして2015年の夏に、別件で来訪されたカプコンの方から、偶然そこで「ウルトラストリートファイター4」をプレイしていた私達に、「良かったら出場してみませんか?」とお声掛けいただき、各メンバーの上長確認をとった上で第1回格闘ゲーム企業対抗戦にエントリーしました。そこでは運良く優勝できまして、それ以降はメンバーの企業対抗戦に対するモチベーションが落ちることはなく、第2回・第3回、そして今回の第4回にも出場させていただきました。

―― 一日にどのくらいの練習をしていたのでしょうか。

 基本的にはお昼休憩や業務後の時間を使って練習していましたが、「練習」という重い感じではなくて、“ゲームを楽しみつつ、チームメンバーと対戦して遊んでいた”が近いかもしれません。もちろん、全員が「強くなりたい」「勝ちたい」という向上心は持っていました。

スクウェア・エニックスは第1回大会でも優勝(格ゲーチェッカーより

特定プレイヤーへの対策は行っていなかった

―― 特定のプレイヤーや、会社への対策は行っていたのでしょうか。

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 キャラクターの対策を少し考えたくらいで、特定プレイヤーへの対策はほとんどしませんでした。

 企業対抗戦トーナメントの特性上、「どの企業と当たるか」「誰と当たるか」のランダム性が強いため、ピンポイントなプレイヤーへの対策よりも、キャラクターへの対策やシステム的に共通となる練習、例えば攻めであればコンボ練習や補正切り、しっかり重ねる起き攻めなどの練習や、意識配分といったトレーニングを各自していた感じですね。

―― 強かったプレイヤーや、会社は。

 NHNテコラスさんが本当に強かったです…。さすが第3回企業対抗戦を2冠制覇している企業だと思いました。

負けが先行しながらもなんとか食らいつき、勝負はファイナルラウンドへ(企業対抗戦 ~アジェンダはストV~【闘TV】より)
最後は大技をカウンターヒットさせ、一気に勝利(企業対抗戦 ~アジェンダはストV~【闘TV】より)
有名プレイヤーを撃破したケンちゃんさんに、コメントも大盛り上がりでした(企業対抗戦 ~アジェンダはストV~【闘TV】より)

―― 決勝戦の1ラウンド目からリスクのある技を打っていました。読み合いを複雑にするためかと感じたのですが、実際にはどういう意図があったのでしょうか。

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 メンバーから「(リスクのある技であっても)いつも通り、部長が打ちたいところで打ってください」と事前に言われていたので、チームメンバーと自分を信じて「当たるかな」と思う所で打ちました。

―― 決勝戦前に涙しながら語った家族への感謝は、今大会屈指の名シーンだと思います。家族からどういったサポートを受けていたのでしょうか。

 決勝前のインタビューでのアレですね……。特に「ストV」に限っての話ということではなく、仕事勤めで家庭をもっている方は、家族に支えられてますよね、いろいろな面で。そういった感謝の気持ちと、こういったイベントに出場しているということも、「家庭の支えがあってのこと」と常に感じていました。それに加えて、過去のイベントは家族が家から配信を応援してくれていたので、決勝戦まで進むことができた私達のチームのことを家で応援してくれている姿を想像し、そこで感極まってしまった感じです……。

 ちなみに、大会後にLINEで優勝を報告したところ、「え、勝ったの? 今回は見てなかったー」って言われまして……。ショックでした(笑)。

涙ながらに「いつも支えてくれてありがとう」と語るケンちゃんさん(格ゲーチェッカーより

「打倒、NHNテコラス!」がチーム全員の気持ちだった

―― ケンちゃんさんのLP(プレイヤーの実力を示す数値)はどのくらいだったのでしょうか。

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 私は大会の1週間前の時点で、1万2000から1万3000(世界ランキング2000位程)をウロウロしていたと思います。ただ、2万以上の人にもたまに勝つことができていたので、当たったとしてもワンチャンあるかも? という感じでした。チームメイトのYorkさんとミラクルフラッシュさんに関しては、私より強いプレイヤーであることは間違いないです。

―― どういう気持ちで今回の企業対抗戦に臨んだのでしょうか。

 まず、大前提として「イベントを楽しもう!」があった上で、「打倒、NHNテコラス! 目指せ優勝!」がチーム全員の気持ちだったと思います。ただ、私個人としては、もちろん「優勝できたらうれしいな」という気持ちはありましたが、前回・前々回の結果が5位タイでしたので、「ベスト4に入りたい」という気持ちが強かったですね。ですので、3回戦で当たったマイネットさんに勝ててベスト4に入れたときはすごくうれしかったですね。

 私自身はマイネットさんに負けてしまっていたので、もしメンバーのYorkさんかミラクルフラッシュさんが負けていたら、1-2で敗退して今回も5位タイという結果でした。とにかく、チームメイトが強くて頼もしかったです!

メンバーの健闘をたたえるケンちゃんさん
解説を務めたプロゲーマー・かずのこさんもコメント(左からミラクルフラッシュさん、かずのこさん、ケンちゃんさん、Yorkさん)

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