ワークチェア選びのプロ「チェアコンシェルジュ」が教える疲れない座り方
椅子を購入するときの注意点も教えらもらいました。
仕事好きのみなさん! デスクでの長時間作業に体の疲れや倦怠感などを感じていませんか? そんなあなたに必須になるかもしれないチェアを教えてくれるショップがあるんです。それは、高機能なオフィスチェアをメインに扱うWORKAHOLIC(ワーカホリック)。ワークチェアに精通したチェアコンシェルジュが常駐し、その人の体にフィットした最適な一脚を教えてくれます。まさに“あなただけのイス”が手に入るのです。そんなワークチェアのプロ、チェアコンシェルジュの教えを受けに行ってきました。
場所は、東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅から数分、交差点角にあるカフェインチャージバー「CAFFEINEHOLIC」の2~4Fです。入り口は外側にありますが、バーを通り抜けても行くこともできます。
階段を上がりドアをのぞくと、カウンターの中の男性が笑顔で店内へ誘導してくれました。
店内奥の方まで重厚感のあるチェアがたくさん並び、壁側は絵画のように一脚一脚をライトで照らしています。凝った演出です。
チェアコンシェルジュはその中の一つのイスに腰掛けるように案内し、座るとなにやら調節を始めました。
カッコイイだけではなく、本当にその人にあったイスを伝えることが仕事のコンシェルジュ。彼いわく、まずはスタンダードな姿勢を知ってもらうために深く腰掛けてもらい、体がくっつけられるところは全てチェアと接触させて調節していくそうです。そうすると、チェアが体を支えてくれるように調整された“自分専用チェア”になるのです。
次は、“自分専用チェア”とともにデスクと合わせてさらに調節し、いつも仕事をしている環境に近づけます。すると、その人に最適なオフィス環境の基本形が出来上がりました!
その後、仕事するときの普段の座り姿勢と、“自分専用チェア”にどっぷりと体重をあずけた姿勢を比べます。比べてみると、体をそんなに寝かせたら仕事できないじゃん! と思うほどリクライニングしているように見えますが、果たしてこれが基本の形でいいのでしょうか?
しかし、目線は真っすぐPCのディスプレイに向いています。そのため、くつろぎ姿勢ではないことが判明。チェアが体を支えているため、姿勢を維持する余計な力をかけずに仕事に集中できるのです。もちろん、筆者も体験しましたが、そりゃもう楽ちんでした! こんな心地よさで仕事ができるのなら、長時間座っていても疲れ知らずで仕事もスイスイ進むことでしょう。思わず、これがオフィスにあったらな~という気持ちが沸き起こってしまいました。
基本形を知った後は、その他のチェアを自由に試し、自分好みの一脚を見つけていくそうです。そこで、筆者もいろいろ試してみることに。
まずは、どんな方が座っても高評価が得られる “優等生”なイス。背中のサポートをしっかりしたい方に向いたチェアです。
次は、作業の中にいろんな道具を使用したり、いろんな動きをするために座り方が一定ではない方に向いているチェア。チェア全体が体の左右の動きに追従してくれるため、体の動きをあまり拘束しません。骨格のねじれを最小限に抑えることも可能だそうです。
最後は、日本製品の登場です。スリムなイスで、女性にも人気とか。アームレストの稼働範囲が広く、頭をあずけるヘッドレストが調整できるため、首や肩が硬くなりやすい方や、PC作業が多い方に向いているそうです。
さて、せっかくワークチェアのコンシェルジュがいるのですから、イスに関してアドバイスをもらわないともったいない! というわけで、家にあるイスの座り方を教えてもらいました。
まずは、背もたれに体が届くように深く腰掛けます。
そして、かかとを地面にしっかりくっつけます。
最後は、机とお腹をくっつけるように座ります。
座り方に続いて、ずうずうしくもイスを購入するときの注意点も教えてもらいました。「背もたれが支えてくれるかどうかを見てください。体とイスの間に隙間がある場合はNG。さらに座面の硬さ、柔らかさ、大きさも重要です。特にイスの縁が太ももに当たる場合は、長時間座っているとその部分が痛くなったりするので、注意してくださいね」とチェアコンシェルジュの脇田さん。アームレストをはじめ、イスに備え付けられているもの全てに体の部位をつけ、硬い・柔らかい、大きい・小さいなどを調べるといいそうです。
仕事を愛する者としては、大変有益な情報を聞け、さらにオフィスチェアの良さも知れ、購入したわけでもないのに満足した筆者。チェアコンシェルジュは、そんな筆者に購買意欲をかきたたせるかのように完璧ともいえるオフィス環境を紹介してくれました。
床が傷つかないよう、またチェアの音も軽減できるように配慮されたチェアラグ。これにより、チェアの動きを安定させるそうです。そして、足が床につかない方にはフットレストがオススメだとか。足が床につく方でも足の角度を変えるといい姿勢をキープしやすいため、あえてこれを使用する方もいるそうです。つま先が上がった状態ではお尻がずらしにくいため、姿勢を無理なくキープしやすいからとのこと。聞けば聞くほど、なるほど~と思うことがたくさんあります。
また、ベストな机の高さは体格によって違うので、“その人の高さ”に合わせられる電動昇降デスクも見せてくれました。調整できる高さは64~129センチ。立って作業することも可能で、座り続けることによって生じる不快感も緩和できる、まさに仕事をする人に優しいデスクです。こんな優れた製品でオフィス環境をそろえたら、店名と同じく“仕事中毒”になってもおかしくありませんね。
高機能なワークチェアを中心にさまざまなアイテムがそろうワーカホリックでは、チェアコンシェルジュに“自分専用チェア“を整えてもらった環境で実際に仕事をしてみることができるそうです。また、1階のバーでは、ここで販売しているワークチェアがいくつか設置されているとのこと。バーにはチェアコンシェルジュはいませんが、ドリンクを飲みながら体験できるのはうれしいですね。
(茂木宏美/LOCOMO&COMO)
関連記事
世界初のカフェインチャージバーがオープン。カフェイン入りのドリンクを自分好みの飲み方で
緑茶やコーヒーや紅茶を、エスプレッソ、水割り、ラテ、スパークリング、ビール割りで飲める!撮影スタジオとコラボした「猫カフェ」で、猫たちとの最高のオフショットを撮れる!
普段は猫カフェ。撮影会の申し込みが入ると「猫カフェスタジオ」として貸し切に。どうしてこうなった 西日本鉄道、電車で座れなかった女子高生が“空気イスバトル”を繰り広げる謎動画を公開
空気イス中のダンス、キレッキレ。イスがガッコンガッコン VR+ゲーム連動イスのシューティングが圧倒的没入感
体感ゲームの進化系。スマホ疲れはスマホで解消! 360度動画を使ったストレッチが画期的
やたらテンションアゲアゲな教官「ナ~イス、ストレ~ッチ!」ゲーマーのための多機能ゲーミングチェア誕生! コックピットをイメージした近未来的なデザイン
こんなイスがあったら、ホントにずっとやっちゃいそう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.