20年愛用した「テプラ」が遺言? 謎のテプラ語を残し役目を終えることがあるのか無粋ながらキングジムに聞いてみた
長く使ったモノには魂が宿るってばあちゃんが言ってました。
キングジムのラベルライター「テプラ」がその役目を終えようとした時、「テプラ語」でお別れのメッセージを吐き出した……? 実際にこうしたことは起きるのでしょうか? なぜこんなことが起きたのでしょうか? 無粋ながらキングジムに聞いてみました。
テプラを20年愛用していた広岡祐さん(@yu_speedbird)が9日、液晶がダウンしたテプラから「11-ヌセラチ」という“お別れのメッセージ”が吐き出されたとツイート。「テプラの星に帰るらしい。さようなら、長い間ありがとう」とのツイートにあるように、長年愛用したモノへの優しい気持ちが込められていたこともありたちまち拡散し、「切ない」「同じ機種を使っていた」と反響が寄せられています。キングジムの公式Twitterアカウントもリプを返す形で、「『テプラ』に代わって感謝申し上げます」と投稿しています。テプラ、愛されています。
広岡さんが愛用した「テプラ」はSR606という、現在のカートリッジの規格になった際に発売された最初の機種。1992年に発売されています。長年使用されたものにはさまざまな故障が起きるものですが、こうした現象は見たことがないとキングジムの担当者。「勝手に文字列を排出することもないですし、遺言を残す機能もありません」――だそうです。そうか、ないのか……。
遺言(?)とされている「11-ヌセラチ」ですが、テプラの文字配列から推測するに、右上と左上に偏っています。なにかしらの拍子で文字が打たれた可能性もありますが、推測の域を出ません。ちなみに、担当者によると液晶だけダウンすることもあまり聞かないらしく、やはり詳しく見てみない限りは故障の原因も、なぜ遺言を吐き出したのかも分からないそうです。
今回の取材に担当者は「1台を長く大切にお使いいただいているのを実際に拝見するのは大変うれしく、本当にメーカー冥利に尽きます」と、20年も現役で使用しているユーザーがいることに感動した様子だったのが印象的でした。長年使ったモノには魂が宿るといわれています。力尽きようとしているテプラが、最後の力で文字を吐き出した可能性もあるかもしれませんよ? そして遺言機能、つけてみませんかキングジムさん。
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