ニュース
「この世界の片隅に」最終完成前バージョンを青森の劇場が配給元の手違いで上映
ある意味レア。返金や完成版を見ることができる対応。
advertisement
青森市にある映画館「シネマディクト」は2016年12月30日から2017年2月14日までに上映した「この世界の片隅に」において、最終完成前のバージョンだったことを公式サイトで明らかにした。
「この世界の片隅に」は、こうの史代さんの同名漫画を原作とした劇場アニメ。太平洋戦争下の軍港の街・呉市を舞台に、一般人女性「すずさん」の目線で日常生活を丁寧に描いた作品で、2016年11月12日に全国63館という小規模公開でスタートした後、口コミで動員数が伸びたことで上映館も拡大。1月10日発表のキネマ旬報ベスト・テンでは、アニメ映画として「となりのトトロ」以来28年ぶりの1位を獲得している(関連記事)。2月3日時点で映画は観客動員数が130万人を超えたと報告されている(関連記事)。
最終完成前のバージョンを上映していたことについて劇場側は、「配給会社の手配違い」と説明。「ご鑑賞いただきましたお客様には、大変ご迷惑をおかけいたしましたこと深くお詫び申し上げます」と謝罪している。
advertisement
この期間、同作を鑑賞した来場者は申し出れば3月17日までの上映期間内であれば無料で“完成版”を見ることができる。また、上記期間中の有料鑑賞券半券と引換で返金される対応も。返金対応期間も3月31日まで。詳しくは東京テアトルへ。
配給元の東京テアトルは「手違いは、シネマディクトに限ったものであり、それ以外の全国の劇場での上映はすべて正しい素材で行われていることが確認されております」とコメントしている。
関連記事
映画「この世界の片隅に」 観客動員130万人越えで“すずさん”からの「ありがとう」動画を公開
「こんなウチじゃけど、これからも、もっとようけの人にお会いできるんを楽しみにしとります」「この世界の片隅に」の片渕監督が一部地域での聖地巡礼自粛を呼び掛け 「そこは観光地ではないのです」
近年盛り上がりを見せる聖地巡礼ですが、騒音などの問題も。映画「この世界の片隅に」幻の30分拡張版が製作決定か プロデューサーが“さりげなく”ツイート
興行収入10億円突破したら作ると明言していました。劇場アニメ「この世界の片隅に」、クラウドファンディングで資金が集まりすぎて非常事態宣言 片渕監督「月へ飛ばされるかも」
すごい事が起きている……!東宝「許諾していない」 配信停止した「君の名は。」風にする画像加工アプリ「Everfilter」について厳正に対処
「著作侵害の可能性が極めて高い」と判断。ソニー・ピクチャーズ、映画「チャッピー」劇場版のカットについて発言を訂正 「監督の賛同得ていなかった」と謝罪
4月の発表後にもニール・ブロムカンプ監督に直接連絡を取るファンが現れ、発表内容と事実に食い違いがあることが判明していました。流出したチケット用紙が悪用 偽造チケット問題でファミリーマートが謝罪
流出したチケット用紙は今後も悪用されるおそれがあるとして、偽造に用いられる可能性のある管理番号を公開しています。「ラブライブ!」応援上映で迷惑行為 川崎チネチッタが重く受け止め、次開催の応援上映を中止に
ブームとなっている応援上映のマナーを考える契機となりそうです。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.