大ヒット中の映画「この世界の片隅に」の世界進出を支援するクラウドファンディング(関連記事)が11月22日にスタートし、23日の深夜1時50分に目標の1080万円を突破、現在も支援は続いており約1500万円に到達しています。これを受けて、監督の片渕須直さん自ら新規の支援を控えてもらうように告知するという異常事態になっています。
同作は今後、イギリス、フランス、メキシコ、アメリカなど世界15カ国での放映が決定。今回のクラウドファンディングは、片渕監督が現場の反応を肌で感じられるよう、各国へ赴くための渡航費の援助を主な目的としており、支援金額によってあらかじめ数種類のリターンが用意されていました。しかし想定以上の援助額が集まったことで、片渕監督自ら「これ以上額を積み増しても使途が設定出来ていません。新規のご支援はいったんお控え願えないでしょうか」とツイートで周知することに。この事態にユーザーからはさまざまな反応が寄せられています。
劇場に足を運んだり原作を購入するなど、別の形で作品に貢献しようと呼びかけるファンや、リターンへの特典、スタッフへのボーナスなどさまざまな提案が見られ、中には主人公・すずの声優を務めたのんさんの海外同行を推す声も。ファンから寄せられた「このまま金額が増えると日本に帰ってこれませんね」というリプライには、片渕監督も「月へ飛ばされるかも」と冗談交じりに返答していました。このまま行くとジョークではなくなってしまうかもしれない。
同作は、パイロット版制作の際にもクラウドファンディングで資金を募り(関連記事)、目標金額の2倍近い約4000万円の支援を達成しています。資金の使い道は現在検討中とのことですが、ファンからの大きな支援を力に作品のさらなる飛躍が期待されます。
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