流出したチケット用紙が悪用 偽造チケット問題でファミリーマートが謝罪
流出したチケット用紙は今後も悪用されるおそれがあるとして、偽造に用いられる可能性のある管理番号を公開しています。
店内の端末で注文用紙を出力し、レジで印刷されたライブや映画のチケットを受け取る――この便利な会計システムはすっかりコンビニに定着しました。しかし2016年末、ファミリーマートのチケット印刷用紙が流出し、チケットの偽造に用いられた事実が判明。同社は公式サイトで謝罪するとともに、経緯を説明しています。
偽造チケットが用いられていたのは、2016年12月28日〜31日に開催された「COUNTDOWN JAPAN 16/17」。同社によると、このフェスイベントで偽造チケットが入場に使用されていた事実が、2017年1月11日に発覚。社内調査の結果、東京都内の3店舗に納品されたチケット用紙を用いたものと特定されたとのことです。
1月17日、社内調査によりチケット用紙の盗難もしくは紛失による所在不明が確認。同社は偽造チケットとして流通する可能性がある旨を所轄警察に相談。被害届が同日に受理されました。
イベント主催側も、公式サイトにて本件に言及。「何者かが不正にチケット用紙を入手し、その上に正規チケットの券面情報を複製した疑いがある」と事態を説明しつつ、偽造行為に対し強い憤りを示しています。
ファミリーマートは、偽造チケットはオークションや転売サイトなどを介し、私人間で流通されたものと説明。店舗で直接購入したチケットに問題はないとしています。
流出したチケット用紙は今後も偽造に用いられるおそれがあるため、同社はその可能性がある管理番号を公開。注意を呼びかけるとともに、チケット用紙の管理体制を強化すると表明しています。
偽造チケットとして使用される可能性のあるチケット管理番号と記載箇所
- c2413001〜c2413200
- c4830601〜c4830800
- 91074601〜91074800
- b1223601〜b1223800
(沓澤真二)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「無断で行われているもの」 チケットキャンプの嵐コンサートキャンペーンにジャニーズ事務所が抗議文
転売チケットではコンサートへの入場はできません。 - ファミリーマート、元店員がチケット盗み出し偽造した容疑で逮捕 偽造の恐れあるチケット番号を公表
店舗で働いていた男子大学生が、偽造チケットをネットオークションで売買した疑いが。 - 過熱化するチケット論争 高額転売は違法か? それは「必要悪」なのか?
ライブイベントで見られるチケットの高額転売問題は深刻。問題を整理し、チケット価格のさらなる多様化にかじを切る時期なのではないでしょうか。 - マキシマム ザ ホルモンの斬新な「チケット転売対策」 ファンの愛が試されると話題に
これはダフ屋も白旗をあげそう。 - 「チケット高額転売」へ反対する大規模な共同声明 音楽業界4団体、アーティスト116組、イベント24団体が発表
賛同アーティストには嵐、Perfume、サザンなど著名なグループの名がずらり。