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「安倍晋三記念小学校」問題について籠池理事長が経緯を説明 TBSラジオ「Session-22」がログを公開中

荻上チキ氏が渦中の人物にロングインタビューを行った。

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 学校法人「森友学園」の理事長・籠池泰典氏が2月20日、TBSラジオの番組「荻上チキ・Session-22」に出演。昨今、国会でも注目されている国有地払い下げ問題について語った。

国有地払い下げ問題とは

 財務省近畿財務局が森友学園に2015年に貸した後、2016年に売却した大阪・豊中市の国有地に対して、売買の透明性や価格の妥当性について疑義が持たれているもの。当初は売却額が非公開だったが、その後、鑑定価格9億5600万円に対し、1億3400万円で売却したと公表。格安となった理由については「ごみの撤去・処理費用」との説明があった。

 一方、朝日新聞の調査で、別の学校法人が「ごみの撤去費:2億5000万円」と見積もり、約5億8000万円で購入しようとしたものの、財務省から「低い」と指摘され断念したことが判明している。また、衆院財務金融委員会などで野党から「国が土地浄化の費用として1億3176万円を負担していた」との指摘があり、共産党の宮本岳志議員は「国にとってタダで手放したことにならないか?」と疑問を投げかけている。

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安倍首相との関係性

 この土地では4月から私立「瑞穂の國記念小學院」が開校予定。同校の名誉校長は安倍晋三首相の妻である昭恵氏が務めている。同校建設にあたり、森友学園が一時、父兄に対して「安倍晋三記念小学校」と明記した振込用紙を使い、寄付を募っていたことも発覚。週刊文春2月23日号には「野党議員の時の話です。内諾はいただいていましたが、総理になってそれは出来ないと辞退されました」という籠池氏のコメントが掲載されている。

 安倍首相は17日の国会で、土地の売却などに自分や妻は一切関わっていないと述べ、「私や妻が関係していたということになれば、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい。全く関係ない」とコメントしている。

籠池理事長が語ったこと

 番組公式サイトは現在、籠池理事長のインタビュー音声と書き起こし(抄録)を公開中。主な内容は以下の通り。

  • 最初は借地で土地の価格は把握していなかった。見積もりも聞いていない。ゴミがでてきたことなどを受け、第六感が働き、購入しようという感じになった。鑑定価格がいくらかは知らなかった。
  • もともとの金額を知った上で、安い金額で買ったかのような錯覚を読者の人に与えるような報道は間違っている。
  • 建物のところに関してはゴミ出し作業は完了している。金額はまだ分からない。見積もりがいくらかは今言えない。
  • 安倍昭恵氏が名誉校長になったのは2年前から。近畿財務局との調整を始めたのは5年ほど前から。「安倍晋三記念小学校」という名前で寄付を募ったのは事実。でも、それは衆議院議員をしていた間だけ。自由民主党の総裁になった段階で、その話はなくなったと認識している。
  • (名前を)無断使用したとの認識はない。打診をして回答が返ってくる前に、早めに対応をかけてしまったというのが真実。タイムラグの問題。
  • (国会召喚について)呼ばれるような立場ではない。悪いことは何もしていない。

 同番組では今後、本件を取材している朝日新聞の記者や豊中市の木村真市議などに話を聞き、籠池理事長の話をより立体的にしていくという。

参考記事

高橋史彦

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