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実写版「攻殻機動隊」、公式画像ジェネレータ公開 同作のホワイトウォッシング批判に使う人続出

草薙素子役に白人のスカーレット・ヨハンソンが起用されたことがきっかけとなり、たびたび物議を醸していた。

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 実写映画版「攻殻機動隊」が、全米公開日の3月31日を前にして新規プロモーションを開始。作中のイメージで画像を作れるジェネレータを公開した。好きな言葉や画像を投稿し、同作のキャッチフレーズ「I AM MAJOR」やビジュアルイメージと合成できる仕組み。ところが海外ではこれを利用して、同作における「ホワイトウォッシング」を批判する流れが生まれている。

「I AM」に続く文言を入力して自己紹介に用いるのが、本来想定されていたであろう使い方。「GIVE ME SUGGESTIONS」から、映画のPRで用いられているフレーズを呼び出せる
好きな画像をアップロードし、元のイメージと合成することも可能

 ホワイトウォッシングとは、主に白人以外の役柄に白人を起用するケースを指す言葉。本来演ずるべき人種の機会が奪われるといった理由で、ハリウッド映画ではしばしば批判の対象となっている。同作の場合、明らかに日本人名の草薙素子役がスカーレット・ヨハンソンとなったことで、該当するとみられている。

 映画のプロモーション用Twitterハッシュタグ#IAmMajorでは、ジェネレータを用いた批判が多数見られる。その多くがスカーレット・ヨハンソンの写ったイメージビジュアルや、アニメ版の画像を使用。「I AM A STOLEM ROLE(私は盗まれた役柄)」「I AM HOLLIWOOD'S LATEST WHITE-WASHED VICTIM(私はハリウッドによるホワイトウォッシングの直近の被害者)」など、キャスティングを痛烈に皮肉っている。また、菊地凛子や青野楓(舞台版の素子役)など、日本人女優が演ずるべきだと主張する声も散見される。

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 ただ複雑なことに、草薙素子の国籍は作中で明かされていない。そもそも脳と脊髄の一部を除く全身を義体化したサイボーグであり、外見から国籍を論ずる意味は薄いとも考えられる。むしろ議論されるべきなのは、映画がキャスティングに説得力を持たせられる仕上がりになっているか否かなのかもしれない。

(沓澤真二)

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