「攻殻機動隊」のハリウッド実写化作品として来月日本公開を控える映画「ゴースト・イン・ザ・シェル(原題:GHOST IN THE SHELL)」の吹き替え声優に、アニメでも同役の声優を務めた田中敦子さん(少佐役)、大塚明夫さん(バトー役)、山寺宏一さん(トグサ役)が決定しました。俺たちはこれを待っていたんだ!
ハリウッドでの実写化が決定した当時から、吹き替え声優にアニメ版キャストの採用を期待する声も多かった同作。今回発表された3人は、押井守監督のアニメ映画「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(1995年)に始まり、神山健治監督のテレビアニメシリーズや映画「イノセンス」などで同キャラの声を担当。特に草薙素子役の田中さんは最高にはまり役だと高く評価する声もいまだに多くみられます。
3人が同役の声優を担当するのは、2011年の「攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D」以来、実に6年ぶり。アニメ作品で声優を務めたキャストが、ハリウッド実写映画で同役の吹き替えを行うのは映画史上初の出来事です。作り手とともに同シリーズの歴史を積み上げてきたファンに対して責任を果たすような決定に、どうしようもなく胸が熱くなりますね。
少佐(アニメ版では草薙素子)の声を演じる田中さんは、「目を閉じて大塚さんや山寺さんの声だけを追いかけるとアニメのシーンが浮かんでくるようで、とても不思議な体験でした」と吹き替えを終えた感想を語っており、同キャラについては「(初期作から)ずっと草薙素子が側にいてくれました。でも相棒と言うのはおこがましいし、彼女は一番近いようで遠い存在でもあります」とコメントしています。
バトー役の大塚さんは、「久しぶりにメンバーと集まって、こんなに楽しいことはない、もっとやりたいと思いました」と喜びもひとしお。トグサ役の山寺さんも「ずっと一緒にやっていた感覚が戻ってきて懐かしい気持ちになりました」「自分の参加したアニメの作品が海外で実写化され、それを吹き替えるという経験は初めてだったので、ちょっと不思議でしたね」と長い声優人生を振り返っても貴重な体験だったと語っています。
また、1995年の「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」で監督を務めた押井監督からは「この役を演じるのは久しぶりだと思います。ぜひ自分の感じたままで演じて欲しいです」「皆さんプロですから、不安はありませんし、楽しみとしか言いようがないですね。実写版の吹き替えがどうなるのか、お手並み拝見です」と、3人への激励のメッセージも贈っています。そのほかの吹き替えキャストも楽しみな同作は、4月7日に日本公開予定です。
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