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約6000メートルの海底にマネキンの頭ってどういうこと? 深海デブリが見える化

捨てて沈めたつもりでも、ずっと残ってしまうんです。

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 深海は宇宙と同じく知られていない部分が多いといわれています。何もない、真っ暗な海を泳ぐ深海魚や甲殻類たちってロマンがありますよね。そんな未知の世界では今、国際的に海洋ゴミの問題が深刻化しているんだそうです。

 国際海洋環境情報センターは、「しんかい200」等で撮影された映像や画像を「深海デブリデータベース」として公開しています。深海デブリとは、潜航調査で海中や海底から見つかったゴミのこと。

深海魚「ちょっと通りますよ」
イソギンチャク・オオグチボヤ「岩かと思ったらゴミだった」

 水深約6280メートルにある日本海溝の底からは1991年にマネキンの頭部が発見されていました。

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最初に見つけた人、絶対怖かっただろうな……

 その翌年同じ場所を調べてみると堆積物の増加が見られたそうです。深い海の底でも環境は日々変化しているのが分かります。

翌年同じ場所に行ってみるとマネキンの頭部の上に謎の深海生物が

 深海の様子が一目で分かるこちらのデータベースにより、海洋ゴミ問題への関心を高めることを期待されています。海洋ゴミは生態系や環境に悪影響を及ぼすことはもちろん、沿岸へ漂着して景観を損ねたり、漂流する海洋ゴミは航行中の船の妨げになってしまいます。公開されているゴミは調査で見つかったごく一部。広い海にはもっとさまざまなものが沈んでいるのかも。きれいな海を守るために、私たちもポイ捨てしないようにしたいですね。

全潜航調査地点(紫の点)と海底ごみが観察された潜航調査地点(橙の点)

 ほかにも調査で撮影された深海生物は「深海映像・画像アーカイブス」で公開されています。総計3万時間以上の映像、130万枚以上の画像が納められているそうです。ぼんやり見ていたら、時間があっという間に過ぎそう。

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