お肉のショート漫画がほっこりする飯テロ ある女性が「一番安い肉」から「たっかいお肉」を食べるに至るまで
人はどんなときに肉を食べる?
Twitterに投稿された、お肉のショート漫画が話題になっています。これはほっこりする飯テロ。
登場人物は、お肉屋さんに“鶏むね肉”を買いにくる若い女性と、そのお店で働くお兄さん。華やかな人に見えていつも「うちで一番安価な肉」を買っていく愛想の良い女性に、「(節約家さんなのかな)」となんとなく考えるお兄さんの視点で物語は進行します。
うれしいとき、めでたいとき、人は肉を食べる――そんな温かい場面を思い浮かべているところに、いつもの“華やかな女性”が「このお店で一番高いお肉をください」とやってきます。お肉を準備しつつふと理由を聞くと「恋人にふられたんです」と一言。
そして「素敵な女性でいようと頑張ったつもりだったの」と、ダイエットや節約で自分なりの努力をしてきた過去を振り返りつつ、「でも、もうそれも必要ないから」「とびきり贅沢してたっかいお肉食べてやるの」と泣き笑いながら素朴な格好で女性は話します。
そんな彼女に「うちで一番のサーロインです。うまいですよ」と笑顔でお肉を渡したお兄さんは、後ろ姿を見送りつつ「これから先、あの人が幸せになれますように」とお店で祈るのでした。「人は肉を食べる。うれしくなくても、めでたくなくても」というモノローグが味わい深く感じられます。
ラストの1コマ、ステーキをおいしそうに頬張る女性が本当に幸せそうで、見ているこちらもお肉が食べたくなります……!
投稿したのはさや/めいじ(@corota26)さん。漫画と一緒にツイートした「落ち込んだときは肉が特効薬みたいなところありますね」という言葉があらためて4ページで伝わる、そんな内容のショート漫画に、Twitterでは「あるある」「お肉ってすごいよね」「おいしいはいつだって正義」など共感する声が多く寄せられました。
ちなみに、漫画に安いお肉として登場した鶏むね肉ですが、さや/めいじさんは「お安くてさっぱり食べられてどんな調味料にも合う」ので大好きなんだとか。それも分かるぞ……。
さや/めいじさんは「柊めいじ」名義でコミティアに参加するなど創作活動をしており、今回のショート漫画「肉」を収録した“薄い本”を4月23日に開催される「夢を紡ぐ創作の集い」(大田区民プラザ)で頒布予定。またTwitterではハッシュタグ「#レイトショートショート」で別の作品も投稿しています。
画像提供:@corota26さん
(宮原れい)
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