ニュース

くたびれたリーマンが冒険心を取り戻した――「ゼルダの伝説」最新作に寄せられたAmazonレビューが泣ける

おじさんゲーマー必読。

advertisement

 「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」のAmazon.co.jp販売ページに寄せられたレビューが、感動的で泣けると評判です。日々の仕事に消耗しているサラリーマンが、同作がきっかけで少年期の思い出を振り返り“あのころ”抱いていた冒険心を取り戻す様が、物語のようにつづられています。うるうる。

涙なしには読めない

 「いつもと同じつまらない景色が違ってみえる。」と題し、レビューを投稿したのは無記名のサラリーマン(文面から察するに30代)。連日の激務に追われ、通勤中に見える“名も知らぬ山”にすらいら立ちを覚えるほどくたびれた毎日を送っています。

 しかし、たまたまNintendo Switchの店頭販売を見かけた瞬間、投稿者の心に変化が。「スーパーマリオ64」にハマっていたころ、「今どきマリオとかだっせ! PS(プレイステーション)だろ」と友人に言われ恥ずかしく思ったこと、相手に嫌われたくない一心で「確かにもうマリオは古いよな!」と同調したこと――そんな子どものころの思い出がよみがえります。

advertisement
※当時は「ファイナルファンタジー」の新作「VII」のリリースが決定したことで、ゲームハードのシェア競争はPS有利に大きく傾いていました

 「つまらなければ売ればいい」、そう思って本体と同作を購入した投稿者。その後いかにゲームから感銘を受けたかは語らず、ただ「出勤日だった昨日、電車の窓から見えた名前も知らない山を見て、『登れそう』と思った瞬間、涙があふれて止まらなかった」と記します。広大なフィールドを自由に探険できる同作のゲーム性が感受性を呼び覚まし、かつていら立ちを覚えた、あの“名も知らぬ山”すら心に訴えかけてくるように。

 「たかがゲームとは言わないでくれ。俺たちはゲーム黄金期に生まれた」と言い放ち、「マリオがジャンプするときに釣られて身体が動く家族」「マリオカートやスマッシュブラザーズを、コントローラーを持ち寄って対戦」といった思い出を語る投稿者。高価なゲームを買ってくれた両親のことを思い出しての「もっと親孝行すべきだった」が胸を打ちます。

 そして「現状維持のために憎まれてでも日々併走するリーマン仲間に」と勧めつつ、開発者への謝辞を添えてレビューは締めくくられます。

このゼルダは、俺が忘れた「挑戦と報酬」を与えてくれる。
地図なき世界を自由に探索できる、ワクワクする冒険が体験できる。
同世代の俺たちは明日をしのぐために日々病んでいる。だが人生に失望しないでくれ。
こんなところに、俺が望んでいた冒険があったんだと。
P.S.
今作のゼルダに感謝したい気持ちと、
マリオ64開発スタッフと任天堂に謝罪したい気持ちでいっぱいだ。
マリオ64が大好きだったくせに古いと言った、あの日のうそを謝りたい。
冬のマリオオデッセイ、心から楽しみにしています。
Amazonレビューより抜粋)

 レビューは多くの共感を呼び、4238人中4131人が「このレビューが参考になった」と投票(執筆時点)。「レビューを読んで朝から泣きそうになりました」「世の中にワクワクするようなことがなくなって久しいですが、ゲームで遊んでワクワクしたいと思います」といったコメントも多く寄せられています。

 中国のサラリーマンからも、「ゲームがくれたのは単なる面白さではなく、その面白さを探している無邪気な自分」とのコメントが。事情が異なるとはいえ、ゲームに対する思いは海外でも通ずるところがあるようです。

advertisement

(沓澤真二)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ハードオフに1650円で売られていた“まさかの掘り出し物”→修理すると…… 見事な復活劇に「相場が上がってしまうw」
  2. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら……3年半後、目を疑う結果に大反響 2024年に読まれた植物、家庭菜園記事トップ5
  3. 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は……斜め上のキュートな活用術に大反響 2024年に読まれた面白記事トップ5
  4. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  5. 【編み物】10年前祖母が教えてくれた編み物、まさかの作品を生み出して…… 二度見必至の完成品に「信じられない」
  6. 目からウロコな“ビニール袋のたたみ方”が100万再生 超便利な“裏技”に「こっちの方が絶対いい」
  7. 「昔はモテた」と話す母→全然信じていない息子だったが…… 当時の“異彩を放つ姿”に驚き「わぁ!」「とても魅力的」【海外】
  8. 北海道の用水路で“巨大な外来魚”を捕獲→さばいてみると…… 中から出てきた“ヤバすぎる物体”に大興奮「ずっと釘付け」
  9. 男性に「きみの友だちを紹介してよ」と言われてきた女性、40キロの減量に成功し…… 人生激変した姿が120万再生「自信がついてさらに輝いている!」【独】
  10. 【編み物】白と黒の毛糸をひたすら編んでいくと…… “あの人気キャラ”の完成に「あなたは魔法使いですか?」