ニュース
“顔のない魚” オーストラリアの深海で発見
のっぺりした顔の魚が、100年以上を経て再発見されました。
advertisement
オーストラリアの深海で、“顔のない魚”が発見されました。
見つけたのは、同国ニューサウスウェールズ州東部の深海で調査を行っていたオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)などの研究チーム。4000メートルの深海から採集しました。
大きさは40センチほど。本来顔のある部分はのっぺりとして目や口がないように見えます。口は頭の下にあり、目はないわけではなく、比較的小さな標本では皮膚の下に目が見られるとのこと。しかし目はほとんど役に立っているように見えず、研究者らはこの魚を「Faceless Cusk」と呼んでいるそうです。
advertisement
変わった見た目ですが、新種というわけではありません。アシロの仲間で「Typhlonus nasus」という学名がついています(ギリシャ語のtyphlos(目が見えない)、onos(メルルーサ)、nasus(大きな鼻)に由来)。過去には、1870年代の海洋探査において珊瑚海で発見されており、100年以上を経ての再発見となります。
深海探査では他にもさまざまな標本を採取しており、その中には新種の生き物もいるかもしれません。
関連記事
「紫色の靴下」と呼ばれ分類学上のナゾとされてきた深海生物、実は生物の進化のパズルを埋める重要なピースと判明
チンウズムシってなに?ちょっと触っただけでウロコが取れる新種のヤモリ発見 ピンク色のつるつるボディーがきもかわいい
とかげのしっぽ切りのように、うろこがポロリ。”ニンジャ”と命名された上に「艦これ」の「駆逐ロ級」そっくり 新種のサメがネタの宝石箱やー
アイエエエ!? ロ級!? ロ級ナンデ!?アゴが魚類最速の速度で飛び出す「悪魔のサメ」 ミツクリザメの驚異の捕食行動が初解明される
その名も「パチンコ式摂餌」。おばけのような新種のタコ発見 ハワイ沖の深海で
キャスパー!食べたクラゲの触手を武器に使う!? 深海の大ダコ「ハリフロアトランティカス」の研究が発表
とらえたクラゲを抱えて泳ぎつつ、その触手を武器に使うとみられています。インドでややこしすぎる新種生物が発見 「Kani」族が見つけたカニ「Kani maranjandu」
色んな意味でカニ。新種のカニ、「ハリー・ポッター」スネイプ先生にちなんで命名
その名も「Harryplax severus」。でっかいな アメリカでミニバンサイズの海綿が発見される
なんじゃこりゃー。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.