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大阪市指定文化財に「上方漫才」 1937年から音曲漫才を続けてきた「横山ホットブラザーズ」が保持者に
明治末年から形作られてきた近畿圏の漫才が無形文化財に指定されました。
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大阪市は6月9日、「上方漫才」を同市の無形文化財に指定したことを発表しました。また保持者(代表)として「横山ホットブラザーズ」の名前が挙げられています。
大阪市は、昭和30年代まで漫才の中心は鼓・三味線・胡弓を用いた「三曲万才」を踏襲した、歌がメインの「音曲漫才」だったと説明。その後対話がメインの「しゃべくり漫才」が主になり音曲漫才の後継が少なくなる中、横山ホットブラザーズは1937年の結成時から現在に至るまで音曲漫才を続けてきた「上方漫才」の体現者であることを紹介しています。
横山ホットブラザーズは横山アキラさん、横山マコトさん、横山セツオさんの兄弟トリオで、それぞれが歌と掛け合いに楽器の演奏などを担当。のこぎりを叩いて「おまえはアホか」のイントネーションを表現するギャグは有名です。
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大阪市指定文化財には他にも有形文化財として建造物の「四天王寺中之門」など、平成28年度だけで23件が指定されていますが、芸能部門では上方漫才のみとなっています。
(宮原れい)
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