痴漢被害の報告で物議 「ブラックボックス展」のギャラリーが謝罪文
警察の協力のもと事実の究明を急いでいるとしている。
来場者が痴漢被害を受けたと訴え、物議を醸している「なかのひとよ|BLACK BOX」(ブラックボックス展)について、会場となったギャラリー「ART & SCIENCE gallery lab AXIOM」(東京・六本木)が謝罪文を掲載した。警察の協力のもと事実の究明を急いでいるとしている。
同イベントは、Twitterアカウント「サザエBOT」運営者「なかのひとよ」さんの個展。来場者が選別される、展示内容の口外が禁止されるといったことからネットで話題を呼んだが、複数の来場者から暗闇の中で痴漢被害を受けたとの報告が寄せられていた。
AXIOMは「インターネット上で多くの皆様をお騒がせ致しておりますこと、またご心配をおかけ致しておりますことについて、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。会期中はスタッフを増員し、定期的に巡回するなど「安全確保に可能な限りの体制」を敷いていたが、床のタイルをはがす、壁を執ようにたたく、ドアを無理やり開けようとするなど来場者による予期しない行為が確認されたと認めている。
これまでギャラリーに対する具体的な被害の申し立てはないものの、「それ以外にも問題行為があったとするならばそれは誠に遺憾」とAXIOM。ネット上で指摘されている痴漢行為については、謝罪文では具体的には触れていない。
同ギャラリーでは警察の協力のもと事実の究明を急いでいるとし、「当ギャラリーは『実験』と『犯罪行為』は明確に線引きし、お客様の安心・ 安全を侵害する諸行為に対していかなる許容も致しません」と述べている。
20時30分追記
主催であるなかのひとよさんがTwitterでコメント。「犯罪行為・幇助は決して本展の目的ではございませんが、結果としてそのような報告が挙げられている現状につきましては、とても悲しく、残念に思っております」と語り謝罪している。
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