コラム

ゴキブリ対策完全版! 人類 VS ゴキの戦いに終止符を打つ「殲滅法」をアース製薬に聞いてきた(2/4 ページ)

夏が勝負。

advertisement

下水からも侵入

筆: 奴らは下水とかからも入って来るんでしょうか。

ア: 来ます。さすがにU字管は伝って来られないですが、管と管の間の接合部分にあるわずかな隙間から入って来るので、下水も侵入経路の1つ。

ア: 入ってくるのは仕方ないとして、肝心なのは増殖させないこと。増える猶予を与えずに、早め早めにたたくのです。

advertisement

筆: 具体的には?

ア: 先制攻撃です。理想の攻撃スケジュールを見てみましょう。ゴキブリの最盛期は7~8月。暖かい季節にもっとも活発になります。その前の4~5月が肝心で、その期間中に個体数を増やします。よって、(1)まずは4~5月にたたくべし。

筆: ふむふむ、で、(2)7~8月にも再度攻撃するんですね。

ア: そうです。でもって、(3)冬の前の10~11月にも殲滅して越冬させないんです。よって理想は年3回の攻撃。

筆: Gは年3度たたく! なんか名言っぽい。で、何を使って攻撃すればいいんです?

advertisement

ア: 先制攻撃に使うのはアースレッドのような煙タイプ。

筆: 設置型も効果的ってことでしたけど、あくまで待ちの姿勢ですもんね。地雷を敷いてそこに来るのを待つ感じなわけで。

ア: ええ、われわれも、ゴキブリに食べられやすいように工夫して作ってはいますけど、全個体が食べに来るわけではないです。よって、こちらから仕掛ける場合は煙がベスト。

筆: ちなみに、煙式ってどういうメカニズムで殺しているんですか?

ア: 薬剤がゴキブリの神経に作用して、ものすごい興奮状態にさせ、しかもそれが持続するんです。テンションをマックスにまで上げまくって、興奮しすぎて死んでしまうという。

advertisement

筆: なかなかえげつない殺し方ですね……。

ア: 興奮状態に陥ると暴れまくります。すると、わざわざ隙間から出てきて床でバタバタ死んでいきます。この煙にまともに巻かれて生き延びる奴はまあいないでしょう。

煙式を使うときのコツ

筆: 煙式を使うときのコツってありますか。

ア: 全部屋で同時に発動することですね。一部屋だけでは、隣室に逃げられる可能性が高い。

筆: 退路を断つわけか。じゃあ3LDKであれば……。

advertisement

ア: 3部屋+リビング用(ちょっと大きめ)を順番に焚いていくわけです。煙が出るまでに1分ほど余裕があるので、順番につけていって家を出ればいい。

筆: 火事とか火災報知器発動の心配は?

ア: 火は使わないので安心。水と石灰で熱するので高温にはなりますが、本体を入れるプラスチックの器もパッケージに入ってくるので、床を傷める心配もないです。

筆: もくもくと煙が出るイメージがあるんですけど……。

ア: それもないです。匂いもほとんどしません。なのでマンションでもふつうに使って大丈夫。

advertisement

筆: 熱が出るということは、絨毯とかフローリングを傷めるんじゃ……?

ア: いえ、付属の専用プラスチックケースに入れて使うので、それも心配無用です。

筆: 煙タイプは効果が強烈とのことですが、殺傷力が高いゆえに、数時間後に家に戻ってくると、壮絶な光景が待っていそうですね。

ア: たくさん潜んでいる飲食店などではそうでしょうね。そこらじゅうでバタバタと死んでます。まあ、その後の掃除がちょっと大変ではありますが。

筆: まさにGを根絶やしにする最終兵器……!

ア: ちなみに、煙タイプは飲食店で使われることが多いです。

筆: お客さまにブツを見られるとマズイですしね。

ア: 事後作業だけでなく、事前準備もちょっと必要です。窓をきっちり閉める、火災報知器が反応しないようにカバーをする(※製品に付属されてくる)、ペットや植物は家の外に出す、PCや家電にカバーをかぶせる……などはやっておくほうがいいです。

筆: じゃあ、食器棚も閉めておくべきですよね。

ア: いえ、むしろ開けておいてください。なぜなら、棚の中に潜んでいることがあるから。

筆: 想像しただけで気を失いそう……じゃあ、同じ理屈で押入れも開けたほうがいい?

ア: その通りです。

筆: でも、終わったあとに全部食器を洗わなくちゃいけないですね? 布団に煙が触れてしまうのはどうすれば。

ア: 神経質に丸洗いする必要はないですが、薬剤がかかったときは掃除機をかけるか軽くブラッシング、天日干しをしてください。

筆: え、それだけでいいんですか? 家中が薬剤まみれになるから念入りに家を大掃除しなくてはいけないのでは?

ア: 最近の薬剤は人間に害のないように開発されていて、検査機関のテストもパスし、ほとんど気にしなくてよいレベルになっています。ヘンなたとえですが……農薬を使って育てた野菜、ふつうに水洗いだけで食べますよね?

筆: あー……そう言われれば確かに。

ア: もちろん、だからといって殺虫剤を積極的にムシャムシャ食べられては困りますけどね(笑)。

筆: そんなことしません(笑)。

奴らは年々進化している?

筆: もう1つ都市伝説の確認をしたいんですが、奴らは年々強くなっているというのは本当でしょうか?

ア: 殺虫剤と彼らの生命力のイタチごっこの話ですね……? はい、事実です。Gの抵抗力は常に進化しています。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ハードオフに1650円で売られていた“まさかの掘り出し物”→修理すると…… 見事な復活劇に「相場が上がってしまうw」
  2. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら……3年半後、目を疑う結果に大反響 2024年に読まれた植物、家庭菜園記事トップ5
  3. 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は……斜め上のキュートな活用術に大反響 2024年に読まれた面白記事トップ5
  4. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  5. 【編み物】10年前祖母が教えてくれた編み物、まさかの作品を生み出して…… 二度見必至の完成品に「信じられない」
  6. 北海道の用水路で“巨大な外来魚”を捕獲→さばいてみると…… 中から出てきた“ヤバすぎる物体”に大興奮「ずっと釘付け」
  7. 目からウロコな“ビニール袋のたたみ方”が100万再生 超便利な“裏技”に「こっちの方が絶対いい」
  8. 「昔はモテた」と話す母→全然信じていない息子だったが…… 当時の“異彩を放つ姿”に驚き「わぁ!」「とても魅力的」【海外】
  9. アレン様、りゅうちぇるさんの“暴露”が「中居正広のことでは?」という説に言及
  10. 男性に「きみの友だちを紹介してよ」と言われてきた女性、40キロの減量に成功し…… 人生激変した姿が120万再生「自信がついてさらに輝いている!」【独】