ヒューレット・パッカード、背負えるウェアラブルPCを開発　ケーブルにとらわれない自由なVRを体験可能

　ヒューレット・パッカードが、背負って使うVR用PC「HP Z VR Backpack PC」を発表しました。HMD（ヘッドマウントディスプレイ）を接続すれば、ケーブルに動きを阻害されることなく、VRを体験できます。

　工場や医療現場などの教育用VRシステムとして開発された、約4.6キロ（バッテリー等込み）のウェアラブルPC。付属のハーネスに装着することで、リュックのように背負って使えます。バッテリーはホットスワップ対応で、作業中に随時交換可能。

　CPUは第7世代のCore i7 vPro、メインメモリは32GB、GPUはNVIDIAのQuadro P5200（VRAM 16GB）とスペックもプロ仕様。本体を付属のドックに接続してデスクトップPC化し、VR体験で得たデータをそのまま卓上で編集するといった運用もできます。

　発表ページによると発売は9月中で、価格は3299ドル（約36万円）から。同社は危険な環境や医療のトレーニング、バーチャルなショールーム、エンターテインメント施設など、さまざまな利用シーンを想定しています。

（沓澤真二）