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ブラックな事案で送検された企業を一覧にしたサイト「ブラック・ブラック企業」が登場 件数が棒グラフで一目瞭然に

厚労省の“ブラック企業”リストから知りたい情報を得るためのサイトです。

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 厚労省が5月から公開している、労働基準関係法令の疑いで書類送検・局長指導された企業をまとめたリスト(関連記事)、いわゆる“ブラック企業”に関するリストを、一覧にして検索できるようにしたサイト「ブラック・ブラック企業」が登場しました。

サイト内もブラックな「ブラック・ブラック企業

 2016年10月~2017年6月までに公表された企業・事業場393件のデータが一覧化されており、「都道府県別」「公表年」「公表月」「違反法条」からそれぞれ知りたい項目を選択してリストから検索できるようになっています。

 例えば、時間外労働や賃金の未払いなど労働問題で送検されている企業を知りたい場合、「違反法条」から「労働基準法」を選択すれば一気に絞り込むことが可能で、さらにそこから都道府県別で確認もできます。

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 また、どれも最初から棒グラフで表示されているため、都道府県別の件数などに関しては一目瞭然で非常に分かりやすくなっています。

スマホからも利用可能。気になる「違反法条」をタップすると文字が白抜きになります(右)
企業・事業場の一覧はサイトの下に「事案概要」含め表示されます

 元のリスト自体は、各都道府県の労働局がそれぞれ送検・指導された企業を集計し、それを厚労省労働基準局がまとめたもの。毎月定期に厚労省のサイトに掲載されるのですが、最新の公表分でPDFファイル65ページにわたって企業名が並んでおり、知りたい項目やそれぞれでの比較などは難しいものがありました。

 さらに事案の多くは「高さ約4メートルの足場上で手すり等を設けていなかった」「非常停止装置を設置していなかった」など労働安全衛生法にかかわるもの。それらの中から特定のタイプの違反事案を分けて検索できる「ブラック・ブラック企業」は、データから必要な情報を知る上で便利なサイトだと言えるでしょう。

 開発したのは、「データ・ビジュアライゼーション」の実践と普及に関する活動などを行っている矢崎裕一さん(@yuichy02)。データ・ビジュアライゼーションとは、直訳すると“データの可視化”で、膨大なデータをさまざまな切り口(グラフや図など)で見ることで傾向などを発見したりと、知りたい情報を発見して活用するためのもの。

「ブラック・ブラック企業」も“データの可視化”を活用したサイトです

 矢崎さんはデータ・ビジュアライゼーションにおける実務家として講習を行っており、8月22日にはConnecting The Dots代々木で「データビジュアライゼーション講習 - P/L(損益計算書)の可視化・分析」と題した、データの扱いや可視化を学ぶ少人数での講習会を開催。参加はconnpassから申込でき、内容は講習会についてのサイトで確認できます。

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「データビジュアライゼーション講習」への参加はconnpassから

(宮原れい)

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