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さまざまな音色を発音可能な「電子和太鼓」の試作機が発表 ローランドと鼓童が共同開発
担ぎ太鼓の電子楽器がついに誕生。
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ローランドと太鼓芸能集団「鼓童」は、世界初となる電子和太鼓「電子担ぎ太鼓」の試作機を共同開発したことを発表しました。
伝統的な担ぎ太鼓のデザインや構造をベースに、数多くの電子ドラム・パーカッションを開発しているローランドの技術や独自のノウハウを注ぎこみ設計。打面を叩いたときの振動をセンサーで拾ってはその信号をケーブルを通じて音源に送り、和太鼓はもちろん、さまざまなパーカッションの音色を発音するという仕組みになっています。
また打面の中央部、端部、さらに「フチ」と呼ばれる外周部の3カ所にセンサーを搭載。本来の担ぎ太鼓と同じ奏法や打感を実現しつつ、同社独自の消音性に優れたメッシュ素材を打面に採用していて、場所を選ばず練習することが可能です。
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これまで同社による和太鼓の電子楽器としての製品化は、音色の忠実な再現や固有の奏法に対応する機構設計の開発などから難しいとされていましたが、今回“和太鼓の表現力をさらに高め、芸術的発展を目指す”「鼓童」と理念が合致。2016年から共同研究開発が開始され、ようやく試作機としての電子和太鼓が発表されました。
この電子担ぎ太鼓の試作機は、新潟県佐渡市で開催されるイベント「アース・セレブレーション2017」での特別パフォーマンス「電子と原始」(8月19日)で初披露される予定です。
「鼓童」のPV映像
(宮原れい)
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