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南極から100年前のフルーツケーキが発見される 金属ケース内で「完全に保存」され、今でも食用可能
1世紀前の南極遠征隊が持ち込んだものと推測されています。
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南極で約100年前のフルーツケーキが発見されたことが、ニュージーランドの団体「Antarctic Heritage Trust」から発表されました。保存状態がよく、現在も食用可能だとしています。
フルーツケーキは、1822年に創業したイギリスのメーカーHuntley & Palmers社製。同国の探検隊が、1910~1913年にかけて行ったテラノバ遠征の際に南極に持ち込み、アデア岬に残したものと推測されています。
フルーツケーキは包み紙、金属ケースに覆われたままになっており、「完全に保存されていた」とのこと。見た目、香りには問題がなく、現在でも「(ほぼ)食べられる」状態を維持しているといいます。本当にお腹を壊さないのかちょっと心配ですが……いったいどんな味なのか気になるなあ。
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ちなみに、フルーツケーキは効率的にカロリーが摂取できるため、南極遠征には理想的な食べ物なのだそうです。「Antarctic Heritage Trust」はかねて南極に残された人工物の保全活動を行っており、この他にもチョコレート、乾燥された肉のブロックなどが発見されています。
(マッハ・キショ松)
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