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「おっぱいを3もみしてしまいました」 毎ページ乳や尻やその他が飛び出す青春クレイジーバレー漫画『てのひらにアイを!』

「ボールは女の子だ」「というわけで、まずはアタシのおっぱいをボールだと思ってもみな!」

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 ラッキースケベ。それは全漢(おとこ)が常日頃から発生することを願い続けている奇跡であり、怠惰な日常に大いなる福音をもたらす恵みです。しかし、奇跡はそう起きるはずもなく、多くの男たちは夢見る内に老い、いずれは「ラッキースケベに恵まれたかった……」という辞世の句を残し世を去っていくもの。

 そんな罪深き体に生まれてしまったわれわれに、ありえない物量とパゥワーでラッキースケベを火の玉スパイクのごとく打ち込み続けてくれる漫画が、ビッグコミックスピリッツで連載中のムラタコウジさんによるバレー漫画『てのひらにアイを!』です。

1~4巻表紙
作者のムラタコウジさんはTogetterで漫画の感想のセルフまとめを作成

 「ラッキースケベ」の概念のハードルを上げすぎて棒高跳びのようにしてしまった矢吹健太朗さんの『To LOVEる』シリーズと、額を付けてノーガードで殴り合える逸材が現れてしまいました。集え、漢たちよ。

 同作の主人公は、弱小男子バレー部の顧問「海山勝利(うみやまかつとし)」。作中幾度となくラッキースケベに遭遇し続ける、リトさん的な“スケベ力(フォース)”の持ち主です。

海山勝利(うみやまかつとし)。“スケベ力(フォース)”の持ち主である

 その力はすさまじく、開始4ページ目にしてヒロインの「森野愛(もりのアイ)」がコケて階段から落ちそうになっているところを助けてラッキースケベに遭遇するというなじみ深い(けど体勢的にありえない)シチュエーションを早々に繰り広げます。

森野愛(もりのアイ)とぶつかった結果。どうしてこうなった

 また別のシーンでは女子バレー部のエースである土屋亜里沙(つちやありさ)がバランスを崩したところを受け止めようとして顔面騎乗位状態になったり、逆に海山がコケて森野に突っ込んだ勢いでパンツを脱がしたりと、この手のシチュエーションがもうちょっと惜しめよと言いたくなるほど惜しみなく繰り広げられます。

土屋亜里沙(つちやありさ)とぶつかった結果。だからどうして

 というか、この作品の人物みんな転びすぎです。そしてその勢いで異性に突っ込みすぎです。磁石のSとNか。

引力を感じる

 女性陣も強烈で、強豪女子バレー部の顧問にしてもう1人のヒロインである川嶋真帆(かわしままほ/通称マホマホ先生)は学校を痴女みたいな格好で歩き回ったり、元全日本女児バレー代表「星スミレ」は男子バレー部を鍛えるために「まずはアタシのおっぱいをボールだと思ってもみな!」と乳を差し出してきたりと、どれだけ親から間違った遺伝子だけを引き継いでしまったのかと心配になります。

元全日本女児バレー代表「星スミレ」。本当に「はぁ!?」である

 森野愛以外の女子バレー部員たちは比較的まともなので、この世界は成人した辺りから女性の頭がおかしくなっていくのかもしれません。森野愛は既にちょっとおかしい。

 また、弱小男子バレー部員たちもいい感じに全員ヘタレで最高です。高校生らしく性欲にまみれているのですが、海山のように“スケベ力(フォース)”がないため女子バレー部員やマホマホ先生たちを遠くから眺めているだけ。

男子たち。根性がひん曲がりきっている

 やはり、性欲が強いと“スケベ力(フォース)”は身につけられないのです。リトさんを見ていれば分かる。

 ただし、ここぞというときの行動力は並外れており、たまに「女子更衣室に誰もいなかったので普通に侵入して部員のパンツを盗んでくる」などしゃれないならない行動に出ることも。もうホント普通に犯罪ですからね。海山がキレて「返してきなさい」と怒鳴っても、泣きながら拒否するし。他の部員は「返したけりゃ自分で返してこいよ」とか言い放つし。何なんだこいつらは。

コラコラコラコラー!
ダメだこいつら!

 しかし、最新の4巻では、男子の一部メンバーにも少しずつ変化が。予想外な熱い展開と、いつも通りにゲスい展開が入り交じります。

 ページをめくるたびに女体の何かが飛び出してくる同作は、ラッキースケベに恵まれなかった人々に生きる希望を与えてくれるはず。われわれの求めていた青春が、ここにある……んじゃないかなぁ?

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