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チンパンジーが「じゃんけん」をマスター グー・チョキ・パー3つの関係を理解していた

京都大学が発表しました。

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 京都大学などが作る研究グループは、「チンパンジーがじゃんけんを学習し、循環する関係を理解する能力を備えている」ことを発見したと発表しました

チンパンジーがじゃんけんを学習

 じゃんけんは「紙」は「石」に勝ち、「石」は「ハサミ」に勝ち、「ハサミ」は「紙」に勝つ、3者が循環する“非直線的な関係”です。

 調査方法は、チンパンジーに「グーとチョキ」「チョキとパー」「パーとグー」いずれかのペアが写し出された画面を見せ、グー・チョキ・パーの正解(勝ち)の手を選べば、ひとかけの食べ物がもらえ、チャイムが鳴るというもの。

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 この規則をチンパンジーに教え、ルールを学習できるか調査したところ、7個体中5個体が完全に習得したとのことです。

 人間の子どもで同様の調査を行ったところ、約4歳でルールを習得できることが分かり、「チンパンジーは人間の4歳の子どもくらい柔軟に循環関係を理解できる認知能力がある」としています。

チンパンジーと人間の子どもの調査の様子

 人間どうしのコミュニティーの中には非直線的で、ときに循環する優劣関係が存在しますが、チンパンジーの社会は比較的厳格で直線的な優劣関係を持っています。

 そんなチンパンジーにも実は「非直線的な問題を解決する能力が備わっている」ことが分かる発見となりました。

 この研究結果は、科学誌「Primates(プリマーテス)」オンライン版で8月10日に公開されています。

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4歳の子どもと同じくらいの能力が確認できました(画像はphotoACから)

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