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「ヘルボーイ」リブート版、英国の俳優が降板発表 「ホワイトウォッシング」批判で
原作では日系アメリカ人として描かれているキャラクターに、英国の俳優エド・スクレインさんがキャスティングされていました。
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英国の俳優エド・スクレインさんが、映画「ヘルボーイ」リブート版から降板すると発表しました。スクレインさんが演じる役は原作では日系の人物で、「ホワイトウォッシング」という批判がありました。
ホワイトウォッシングとは、主に白人以外の役柄に白人俳優が起用されること。ハリウッドでしばしば見られ、批判の対象となっています。スクレインさんが演じるベンジャミン・デミオは、原作コミックでは日系アメリカ人として描かれており、キャスト発表後に批判が起きていました。
スクレインさんは自身のTwitterで、原作のキャラクターが日系であることを知らずにデミオ役を引き受けたと説明。発表後に激しい議論があり、怒りの声があったことはもっともだとし、「私は正しいと思うことをしなければならない」として降板を明らかにしました。
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「キャラクターを文化的に正しく描くことが人々にとって重要なことは明らかであり、その責任を軽視すれば芸術において少数民族の物語と声を覆い隠すという懸念すべき流れを続けることになる」とスクレインさん。適切な配役ができるよう降板を決心したと述べています。
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