iPhone 8の背面に「総務省指定」の表記なし、その理由は? → 総務省「電磁的表示で代替できるようになった」
総務省の総合通信基盤局電波環境課に問い合わせてみました。
ついに発売したiPhoneの最新機種「iPhone 8/8 Plus」に、「iPhone 7/7 Plus」で背面に記載されていた「総務省指定」の文字が消えています。「ダサい」「逆にかっこいい」と賛否両論を呼んだ総務省指定の文字はなぜ消えたのか、総務省に取材しました。
iPhone 7/7 Plusに総務省指定の文字が刻印されていた理由は、国内向けの非接触ICカード技術「FeliCa」に対応したことにより、法令に従い表記が必要になったため。この件は高市総務大臣(当時)も記者会見で言及していました(関連記事)。iPhone 8/8 PlusもFeliCaに対応しているため、本来であれば同様の刻印が背面にあるはずですが……。
総務省の総合通信基盤局電波環境課に問い合わせたところ、「手元にiPhone 8がないので……」と前置きしつつも、4月に電波法施行規則の46条の4の2項が改正され、総務省指定表記を電磁的表示(スマホ画面での表記)で代替できるようになったためだろうとのこと。電磁的表示については、2016年7月に開かれた電波政策2020懇談会でも有識者から提言されており、前述の記者会見でも可能性を語っていました。
もともと刻印されていた多くの認証表示も消え、よりスッキリしたデザインとなっていったiPhoneですが、実はiPhone 8/8 Plusでは「総務省指定」だけではなく、これまでにあった「Designed by Apple in California. Assembled in China.」やモデル名の表記もなくなっています。細かな文字が消えよりシンプルになったことで、よりAppleらしい美しいデザインになったと言えそうです。
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