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働いてる人みんなに「えらいよ」と伝えたい漫画『はぐちさん』 作者のくらっぺ先生、初インタビュー

無理すればな、漫画家にもなれんねん。

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 毎日仕事でヘトヘト、日曜日の夜はいつも憂鬱、ときどき不安や寂しさで泣きそうになる――。そんな疲れたOLに白くて丸っこい不思議な生き物が「えらいよ」と声をかけてくれる漫画が『はぐちさん』です。

1巻表紙(『はぐちさん』 ©くらっぺ/祥伝社 FEEL COMICS)

 作者のくらっぺ先生がTwitter(@qurappe)に投稿し始めたのをきっかけに人気となり、現在は『フィール・ヤング』でも連載されている作品。1人暮らしのOL・八千代のもとに、突然謎の生き物“はぐち”が「住みたいのだが」「世界中を旅して回ったがここが良いです」と訪ねてきて、2人の不思議な共同生活が始まります。

 一見するとゆるくてちょっとシュールな日常系4コマ漫画。だけどときどき妙に哲学的でドキっとするシーンが挿入される。そんな独特の魅力を持った作品です。

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シリアスな展開や切ないシーンも(1巻162P)

 今回はそんなくらっぺ先生初となるインタビュー。以前からくらっぺ先生と親交があり同人サークル「宵待ち坂」としての活動も共にしてきた筆者(たろちん)が、ディープなお話を聞いてきました。

きっかけは表現が煮詰まったときの落書き

くらっぺ先生

―― 今日はよろしくお願いします。ちゃんとしたインタビューを受けるのは初めてですか?

くらっぺ:はい! 初めてのインタビューはたろちんがいいなと思ってたのでうれしいです!

―― こちらこそ(笑)。はぐちさんはもともとTwitterで掲載していた漫画ですが、単行本になるまでの経緯を教えてください。

くらっぺ:初めて商業誌でデビューしたのがコミックリュウの『PiNKS』(名義は本名の「倉金篤史」)という漫画でした。それが1巻で完結してまた新連載のネームを作る作業をしていたんですが、そこから1年半くらいボツになり続けて全然うまくいってなくて。自分の表現がどんどん詰まっていって、ずっと苦しんでいたらとうとうTwitterでつぶやくこともできなくなっちゃったんです。それでとにかく人の前に何かを出さないと、と思って描いた落書きが『はぐちさん』の原型ですね。

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―― まだ「はぐち」という名前もないころですよね。見た目も全然かわいくなくて僕らは「あの歯のやつ」って呼んでた。

くらっぺ:実は今日、初めて描いたはぐちを持ってきたんです。

最初はムキムキで歯がすごかった

―― おお! これ覚えてます。

くらっぺ:自分でも本当に意味がわからない、酔って描いたとしか思えないやつ(笑)。でもそんな5分くらいで描いた落書きのほうが、僕が何日もかけて必死に描いた1枚絵よりもはるかに反響があって。困惑とうれしさと両方あって、わかんない世界だなと思いましたね(笑)。そんなことがあってとにかくこれを1年間毎日更新してみよう、と決めたのが2015年の12月です。

―― もう2年近く経つんですね。初期はもう少しクリーチャー的な存在というか不条理ギャグに近いテイストだったけど、今のようなはぐちになったのはいつくらいなんでしょう。

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くらっぺ:毎日更新を始めて間もないころなんですが、ある雑誌の編集さんに「この漫画の印象が変わった日がある」と言われた回があります。仕事から帰ってきた八千代にはぐちが「ほめてや」っておねだりをするんだけど、八千代がポロポロ泣き始めてしまって逆にはぐちが「えらいよ」って言う話。

当時のツイート。1巻にもリライトして収録されている

―― これ印象的でしたね。気楽なギャグ漫画だと思ってたら、突然この話が入ってきたのでドキっとしました。

くらっぺ:はぐちをしばらく描いてから気付いたんですけど、この漫画には僕の中でちょっとしたルーツがあるんです。大学生のころに「めちゃめちゃ疲れたOLとドラクエのスライムが同居する漫画」を描こうと思ったことがあって。でもスライムって版権ものじゃないですか。

―― そうですね。ちゃんと公開しようと思ったらスクエニさんの許可が必要。

くらっぺ:スライムのデザインって絶妙なんです。無表情なんだけど全てをわかっているような感じもある。そういう包容力のあるキャラクターを僕は持ってなかったので、そのときは描けなかったんですよ。でも、はぐちを描くようになって「ああ、これはあの時考えていたスライムのかわりに描いてるんだな」と。そうした気付きを経てだんだん『はぐちさん』という形が完成していった気がします。

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―― 僕は初期の「通販で足かせを買う」とかのシュールな話も結構好きなんですが(笑)。

社会風刺ギャグっぽいところが好きです(1巻151P)

くらっぺ:それずっと言ってますよね(笑)。1巻にはそのころの話も収録されてます。Twitterに載せたものを全部単行本に入れてはいないんですが、そんな風に周囲の人が「好き」って言ってくれたから収録したものもありますね。

「働いてる人みんな」に向けて描いている

―― 『はぐちさん』にはいくつかの商業誌から声がかかったそうですが、その中から『フィール・ヤング』を選んだのはどうしてですか?

くらっぺ:いくつか理由はありますが、単純にはぐちがフィーヤンの作家陣にまぎれてたら面白いと思ったんですよね。フィーヤンってやっぱり少女漫画の世界ではそうそうたる作家さんが描いてるので、そこに「はぐちさん」「くらっぺ」って文字が並ぶヘンテコさがいいなって。

―― もともと少女漫画はよく読んでいた?

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くらっぺ:少女漫画自体はたまに読むくらいですけど、好きな作家さんは女性作家が多いんです。中学生のころは冬目景さんが大好きでしたし、20代になってからはこうの史代さんが本当に好きで。女性の感性に自分にないものを感じることが多いので、少女漫画誌に自分が加われるのは光栄だなと思います。うまく溶け込めているかはわかりませんけど(笑)。

―― Twitterでの反応を見ていても女性からの「癒された」「かわいい」っていう反応が多いですよね。でも小学生の男女がえっち本を探す『PiNKS』だったり、八千代やヒロセといった登場人物の元ネタである新都社(※)のWeb漫画『春出汁』だったり、くらっぺ先生の作風はもともと男性読者寄りなのかなと思っていたんですが。

※にいとしゃ。2ちゃんねるから生まれたWeb漫画・小説の発表サイト。『ワンパンマン』のONEさんなどの人気作家も輩出している

くらっぺ:そのあたりは作品によりますね。『PiNKS』は男性が共感できるものかなという意識で描いてましたし、新都社やリュウ自体が男性読者のほうが多い媒体だったので。でも、はぐちさんは女性向けという気持ちで描いてるわけではないです。

―― どんな層に向けて描いてるんですか?

くらっぺ:「働いている人みんな」にです。今日もこの会社に来たらみんな背広着てパソコン持ってサッササッサ歩いてるの見て「すごいな、大変だな」って思って。スーパーとか行ってもレジのおばちゃんが疲れた顔でレジ打ってたりすると「もう休んでいい! 俺がやるから……やり方だけ教えて!」ってなるんです(笑)。働いてる人はすごいですよね、みんな。

―― そういう気持ちがはぐちの「毎日あんなに角を曲がってえらい」ってセリフになっていると(笑)。

バリエーションがすごいはぐちの「褒め」

くらっぺ:やっぱり自分が弱いからそういうことばっかり思いますね。僕は食器取るときにしゃがむだけでも疲れちゃうので、毎日電車に乗って会社に行ってる人とかを見ると「すごいな、出勤の天才だな」って思うんです。

アニメ背景会社で感じた「絶望」

―― 漫画家になるまでの経緯についても聞きたいんですけど、最初に漫画を描き始めたのはいつですか?

くらっぺ:最初に描いたのは小学2年生のときです。紙を本みたいにパラパラ開ける折り方があるんですけど、それに8ページ漫画を描いて本棚に収めてました。『ぼくアシカくん』って漫画なんですけど(手元の紙にキャラクターを描く)。

アシカくん。「アシカ」と名乗っているけど本当はアザラシらしい

―― キャラ覚えてるのがすごい(笑)。好きな漫画の模写とかではなく最初からオリジナル志向だったんですね。

くらっぺ:高校生までずっとそんなことをやってました。でも、当然ですけど親は「漫画家になるなんて大変だよ、無理だよ」って言うじゃないですか。だから漫画家になろうと本気で思ったことはなくて。絵を描く仕事がしたいとは思っていたので、高2くらいから漫画をやめてアートの勉強をして美大に進みました。

―― 美大ではどんなことをしてたんですか?

くらっぺ:油絵をずっとやってました。ただ、美大あるあるなんですけど、それまで「クラスの中で絵が上手いキャラ」でやってたのが美大に入ると全員絵が上手いのでそれまでのアイデンティティーが一気にぶち壊されるんですよ。そしたら今まで描いていた漫画が急にキラキラし始めるんですね。僕は天邪鬼なところがあるので「みんながアートをやるなら僕はやっぱり漫画を頑張ろう」と思って、それで大学2年のときに新都社でWeb漫画を公開し始めました。

―― なるほど、それが最初の作品の『でぃらん』(※)ですね。

※海辺の町に引っ越してきた3兄妹の生活を描いた漫画。現在はくらっぺ先生の「いろいろ稚拙すぎて恥ずかしい!」という意向で公開停止中

くらっぺ:ただ、そこでも「漫画家になろう」と思ったわけじゃないんです。漫画ってほんとに絵を描く練習になるんですよ。人物をどう配置してどう背景を描くかとか考えることも多いし、どんどんこなれてくるし。僕はWeb漫画を描き始めてからが一番画力が上がりました。

―― 新都社を選んだのは理由があった?

くらっぺ:新都社は匿名で参加できたというのがよかったのかもしれません。まだ漫画を描くことに対して気恥ずかしさがあったので。あと、2ちゃんねるの「やる夫スレ」とかもそうですけど、ネットで無償で面白いものを提供してる人にあこがれを持っていて、自分もそっち側に回ってみたい、という気持ちもありました。

―― 大学だと「漫画研究会」みたいな場所はなかったんですか?

くらっぺ:基本的にコミュ障なのでそういうところに入る発想がなかった(笑)。自分の時間はほとんど漫画に使ってて、よく大学の友人に「いつも家帰って何やってんの?」って言われてました。恥ずかしくてWeb漫画のことは隠してたんですけど、卒業間際に見せたら「こんなのやってたんだ、同一人物が描いたとは思えない」とかって言われて。思ったより受け入れてくれてうれしかったです。卒業後はアニメの背景会社に入ったんですが、漫画で練習していたことがすごく力になりましたね。

落書き時代の最初期のはぐちも持参してくれました(ネットで未公開のものもあり)

―― 僕とくらっぺ君が知り合ったのはその頃ですね。僕がニコニコ動画でやっていたゲーム実況を見てくらっぺ君がメールをくれて、Web漫画を読んでみたら「なんだこの天才は!」と(笑)。でもアニメの背景会社はすぐに辞めてしまったんですよね。

くらっぺ:最初は「これで一生絵を描いて暮らしていける!」って思ったんですけど、半年もたなかったですね。背景会社の人たちはすごく職人的ですばらしい仕事をしていて、「すごいな、僕も頑張ろう」と思ったんですけど、やっぱり忙しくて漫画が描けなくなっちゃったのが辛かったです。あるとき、会社が参加していたアニメの完成祝賀会に出席させてもらったんです。そしたら原作者の先生が「皆さんありがとうございます」ってスピーチをしている。それを聞いていたら急に、「もう僕は物語を作る立場には回れないのかな」って思ってものすごく絶望しちゃったんです。

―― やっぱり自分の中から生まれた物語や作品を出したいと。

くらっぺ:そこで本当に強く思いましたね。帰りの電車とか放心状態になっちゃって。アニメの背景もやりたいと思って始めた仕事だったんですが、これでは続けられないと思って辞めることにしました。

『はぐちさん』の1コマに隠されたこだわり

―― それから一緒に「宵待ち坂」というサークルで同人活動をするようになって、あるときくらっぺ先生がコミックリュウに投稿した短編『アイツのミー』が賞をもらって漫画家になったと。そのときはどんな気持ちでした?

くらっぺ:ずっと「自分は漫画家にはなれない」っていう刷り込みがあったので、夢みたいな気持ちでしたね。『アイツのミー』はもともと応募用に描いた作品じゃなくて、同人で発表しようとしていた企画がポシャってたまたま浮いていたのをダメ元で投稿したものだったので。

―― 同人やWeb漫画のころはもっとストーリー漫画の要素が強くて、中には暗いテーマや過激な内容もありましたよね。同人時代はお互いフリーターで世間の厳しさを感じてたせいもあるかもですが(笑)。

くらっぺ:妙にニートが出てくる作品が多かったり(笑)。

2012年に制作した同人誌『宵待ち坂』(絶賛絶版中です)

―― それと比べると『はぐちさん』のゆるさや4コマが主体のスタイルは、かなり毛色が違うように感じます。

くらっぺ:それまでの作品は10割が僕の中の思い出やたまっている感情をぐちゃっと出しているものだった気がします。でも、『はぐちさん』はさっきも言ったように「みんなえらいなあ」という気持ちとか、読み手の人に届けたいという意識が強くなったのかなと。もちろん「こういう世界になってくれたらいいな」という自分の考えとか願望は以前と変わらず入っているんですけど、「元気が出ました」とか「今日も頑張れました」とか言ってくれる人たちにもっと喜んでほしいなという気持ちも強くなっています。

―― 『はぐちさん』も基本は4コマなんだけど、連続するエピソードだったりページ構成が変わってストーリー漫画的に描かれる話がありますよね。その切り替えがすごく効果的だと思うんですが、くらっぺ先生の中で「描きたいもの」と「届けたいもの」のバランスが上手く取れるようになったのかなと。

くらっぺ:結構あるかもしれませんね。ちょっとしたこだわりなんですが、フィーヤン掲載回は発売日の8日にあわせて漫画内の月の満ち欠けとかも変えてるんですよ。Twitterでもその日やその季節にあったことを意識した話が多いので、雑誌とTwitterをあわせて読んだときにつながりが自然に見えるといいなと。

―― そういうところがていねいですよね、くらっぺ先生は。Twitterでは自然に「はぐち」という名前が決まっていたけど、単行本の第1話ではちゃんと命名のエピソードが描かれていたりするのもよかったです。

くらっぺ:はぐちが「今まではなんて呼ばれてたの?」って質問に答えるシーンもちょっと小ネタがあるんですよ。世界中を旅してきたのでいろんな言語が書いてあるんですが、最初の不思議な文字は逆さにして反転させると「坊や」って書いてあります。はぐちのお父さんとお母さんが最初に呼んでくれた呼び方が宇宙語になってるんですね。

右上の文字が実は「坊や」(1巻10P)

―― うお、ホントだ!

くらっぺ:他のも「チコ」はスペイン語で「少年」の意味で、転じてペットの名前にされてたりとか。「ハイヌウェレ」っていうのは神話に出てくるうんちが宝物になる少女なんですが、はぐちはなんにでもなれる不思議な力があって長く生きているので実は神話として語り継がれてるのははぐちのことなんじゃないかとか。そんな風に1つ1つ意味はありますね。

―― そんな細部までこだわりがあったとは……。『はぐちさん』ってパッと見はほんわかした日常漫画ですけど、読み解くとめちゃくちゃ歯ごたえもあるんですよね。

くらっぺ:でも世に出てる漫画って、みんな言わないだけで自分なりの設定を込めて描いてると思いますよ。「描く」ってすごく労力がいる行為なので、背景1つにしても意味のないものは描きたくないんじゃないかなと。あと読者さんってみんな頭いいんです。みんな何気なく読んでいるように見えても実はしっかり作者の意図とか読み取っているので、手抜きするときっとすぐにわかっちゃうと思うんですよ。

八千代を救うためにはぐちが勝手に動いてる漫画

―― はぐちの謎についても日常シーンにまぎれてちょいちょい掘り下げられますよね。例えば1巻の七夕の話で、はぐちが短冊に「パパとママにあいたいのですが」って書いたことが2巻の家族の回想につながっていて。

くらっぺ:そうですね。かわいそう……。

―― あんたが描いたんや(笑)。そのあたりの設定はどこまで考えてあるんですか?

くらっぺ:はぐちがどういう道をたどって八千代の家に来たかとか、どういう風にこの物語が終わっていくかはぼんやり考えてます。どこまで漫画で描けるかはわかりませんが。

―― 唐突にはぐちが「住みたいのだが」ってやってくる導入はある種ギャグ的にも読めるんだけど、それにも理由はある?

くらっぺ:意味はありますね。結構細かいことまであれこれ考えていて、「はぐちのおじいちゃんが無理をして月になった話」とかも僕の中にはあるんですよ。

―― はぐちの「無理するとなんにでもなれんねん」って設定はユニークですよね。

はぐちの不思議な力の1つ「無理をする」(1巻16P)

くらっぺ:みんな無理して電車に乗って会社に行ったりしてますから(笑)。

―― なるほど(笑)。はぐちには「思い出」を分けることでケガをしたネコを助けたり誰かの心を救ったりする不思議な力があるけど、あれはなんなんでしょう?

くらっぺ:ほんとに思い出でしかないです。情報というか……その辺はこれからの展開で語っていけたらと思ってるのですが(笑)。例えば「はぐちはご飯は食べるけどトイレに行かない」とかはその辺に関わってる設定の1つですね。

―― そうした謎が気になる一方で、読者的には「終わりのない日常もの」としてずっと読みたい漫画かなとも思うんです。

くらっぺ:そういう話を長く続けたいとは思っています。ただ、はぐちの謎だったり八千代たち登場人物を掘り下げる話は単行本に1回くらいは入れたいなと思って。それがないとやっぱり1冊の本として読んだときに満足感がない気がするんですよね。

―― いい話が聞けました。最後に、くらっぺ先生にとって『はぐちさん』はどんな漫画ですか?

くらっぺ:はぐちって何考えてるのかわからないじゃないですか。僕も何を考えてるかわからないんです。でも、僕の中に「働いてる人にえらいよ」って言いたい気持ちとかがあって、セリフを考えてると「はぐちだったらこういうだろうな」っていう言葉は自然に出てくる。だから、八千代を救うためにはぐちが勝手に動いてる漫画なんだと思います。

―― ありがとうございます。好きです!

くらっぺ:ありがとうございます(笑)。

たろちん

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