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マツダの新型車「CX-8」が一足先に六本木へ降臨 実はスゴイ「インテリア」のこだわり3つのポイント(1/4 ページ)

CX-8にだんだん乗りたくなってくる写真199枚。

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 マツダが、12月14日に発売するクロスオーバーSUVの新型車「CX-8」をディーラー展示などに先駆けて一般公開。東京・六本木で行われたデザインイベント「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2017」(10月22日まで開催)で実車を展示し、同車が演出する「上質さと落ち着きに充ちた空間」とデザインコンセプト「TIMELESS EDGY(時を経てもドライバーの感性を刺激し続けること)」をアピールしました。

マツダ「CX-8」

 CX-8は、3列シートを搭載する国内向けSUVの最上位モデル。家族向けに「多人数乗車」を必要としながらも、走りやデザインを諦めたくないと考える層に向けたマツダの意欲モデルです。排気量2.2リッターのクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」、ロードスターなども含めた現マツダ車共通のデザインテーマ「魂動」を進化させた「TIMELESS EDGY」のコンセプトと、「3列目も含めた全ての乗員が楽しめる快適性と静粛性」を兼ね備えます。価格は319万6800円から。同等車格の欧米メーカー製SUVより求めやすい価格帯を実現することもポイントの1つです。

CX-8のチーフデザイナー 諫山慎一さん

 CX-8のチーフデザイナー 諫山(いさやま)慎一さんは、「今までにないマツダらしいSUVの新しい魅力を出せました」と説明します。クルマのデザインというと、大抵は外観を想像します。CX-8は外観だけでなく、インテリアに「情感に訴える。所有欲を満たす」ための仕上げを追求しました。クルマは誰のためにあるのか。助手席や後席に乗る家族や知人はもちろんです。そして、運転するのは誰か。マツダは「走る歓び」「所有する歓び」をいつまでも刺激するメーカーでありたいと諫山さんは訴えます。

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「CX-8はインテリアも色や素材の1つ1つにまで吟味を重ねました」(諫山氏)

デザイナーが明かす「見て触れて感じるときっと驚く」3つのポイント

 まずは、シートに座ると目に入ってくる美しい木目の「リアルウッドパネル」です。桐に近いアユースという樹種を積層してからカットする「積層杢」と呼ばれる工法で作られたパネルを採用します。緻密でシャープな柄で上品な質感を演出します。木目パネルはかつての日本車で流行した演出で、マツダではユーノス・コスモ以来、20年ぶりに採用したそうです。

 シートやアームレストの革に触れてみても驚きがあります。CX-8には、XD-L Packageに「ディープレッド本革」と「ピュアホワイト本革」の内装を用意します。まるで高級ホテルのロビーにある高額なソファのような、しっとりと滑らかな質感。本革シートに見られるシボ(しわ状の柄)がほとんどなく、スルッとしています。CX-8では、高コストな「鏡シボ」と呼ばれる工法を使い、素材もより質のよいものを使っているのだそうです。

 「シート座面の穴」という言われなければ分からない部分にも「しっとり滑らか」のためのひと工夫を込めたそうです。滑りにくく、通気性もあり「それでいて手触りもよい」を実現するために、穴開け加工の針の間隔を、これまでの1ミリから業界最小とうたう0.7ミリに微細化しました。また、「穴の間隔が広いと、曲面でべろーと穴が拡がってしまい、見た目がちょっと悪くなることがあります。CX-8の微細穴Nappaレザーはこういった演出性の向上にも寄与しています」(CX-8 インテリアデザイナーの菅由希さん)と言います。

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