「ドラゴンボール ドッカンバトル」ガシャ表示の不具合から提供割合操作疑惑へと発展 → 公式は疑惑を否定
ガシャの提供割合表示画面が、ユーザーごとに異なっていたのが原因。
スマートフォン用ゲーム「ドラゴンボール ドッカンバトル」の一部ガシャに表記ミスがあり、その影響で「ユーザーごとに“出ないキャラ”を設定していたのではないか」という疑惑が広がっています。当該のガシャは一時提供が停止されていましたが、現在は再開。運営側はあくまで「表記のみの不具合」だったと疑惑を否定しています。
きっかけとなったのは、キャラごとの排出率を表記した「出現キャラ一覧」および「出現キャラ提供割合」画面。本来、ガシャの出現キャラはどのユーザーでも同じはずですが、15日早朝のメンテナンス後から、「ユーザーごとに出現キャラ表記が異なっている」という報告が掲示板などで相次いで寄せられます。中には「5体いるはずのピックアップキャラ(10連ガシャを回すと確定で1体もらえるSSRキャラ)が4体しか表示されていない」「ピックアップに含まれているはずの目玉キャラが表示されていない」といった声もありました。
こうした流れから、ネット上では「実はユーザーごとに“出ないキャラ”を設定しているのではないか」という疑惑へと発展。また、そもそもこういった「出現キャラ」画面は全ユーザー共通であることが多く、“ユーザーごとに表記が違う”ということ自体非常に珍しかったのも、「裏で操作していた確率が表に出てしまったのでは」という疑惑を深める形になりました。
運営側はその後、表記に不具合があったとしてガシャの提供を一時的に停止。一部ガシャで「出現キャラ一覧」および「出現キャラ提供割合」が正しく表示されていなかったと、ゲーム内のお知らせで説明しました。また、実際の提供割合については「表記のみの不具合となりますので、内部的な提供割合に影響はございません」としています。併せて公式Twitterでも、「ユーザー毎に提供割合を操作しているのではないか、というお問い合わせを頂いておりますが、そのような操作、ならびに対応は行ってはおりません」と疑惑を否定しました。
ガシャ(ガチャ)を巡っては以前から、内部の提供割合がユーザーから見えないこともあり、「運営側が裏で確率を操作しているのでは」「ユーザーごとに出にくいキャラクターを設定しておき、意図的に“爆死(大金をつぎ込んでも狙ったキャラが出ないこと)”を狙っているのでは」という疑惑がたびたび話題にのぼっています。もちろん今回のケースも含め、いずれも疑惑の域は出ていませんが、そうした運営不信も積み重なって今回の騒動につながったとも考えられます。
なお今回の件について、提供元のバンダイナムコエンターテインメントにも問い合わせましたが、ゲーム内のお知らせ以上の回答は得られませんでした。
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