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誰でも描けるリアル背景、「山」の描き方漫画家直伝イラストテクニック(1)(2/2 ページ)

紙とペンを用意してお読みください。

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手順のおさらい。まずはざっくりとした山の輪郭を描く(分かりやすくするためにデジタル作画で説明しています)
目安を入れていく(分かりやすくするためにデジタル作画で説明しています)
編集部作・「山」(コピー用紙にボールペンで描いたもの)

 25分程度で山が描けましたが、佐藤先生の山と比べると平面的でのっぺりとした印象。佐藤先生に添削をお願いしたところ5つのアドバイスをいただきました。

  • 山の輪郭が真っすぐになっているので、リアリティーがなくなっている。もう少しボコボコしたほうが良い
  • 目安を気にしすぎている。目安は「あくまでも目安」として考える
  • 日照する面を右側か左側かどちらかに決めてから描く
  • 輪郭線は部分的に濃くしたり薄くしたりすると立体感が出る
  • 線の太さが均一になっているので、太さの違うペンを3種類程度用意し、部分によって使い分ける
佐藤先生からのアドバイス

 これを踏まえて再度、山を描いてみました。今回は向かって左手が日照面、右側が日陰の面と考えて筆を進めたので、前回に比べて左側の白が増えています。またペンの種類を増やしたことにより、どこが濃い影(岩・日陰など)でどこが薄い影(森などの緑地)になのかが明確に分かるようになりました。佐藤先生の山と比べると圧倒的に画力のなさが目立ちますが、遠目に見れば山に見えます。

佐藤先生からのアドバイス編集部作・あらためて「山」(コピー用紙にボールペンで描いたもの)。最後まで楽しんで描けたのが良かった

 紙とペンさえあれば誰でもすぐに試せるこのテクニック。みなさんも自分なりの山をぜひ描いてみてください。

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 なお次回は森のシーンなどでよく見る「葉」の描き方を予定しています。

『折れた竜骨』4巻12月15日発売

佐藤夕子先生が連載中の漫画『折れた竜骨』の4巻が12月15日に発売されます。原作は第64回日本推理作家協会賞を受賞した米澤穂信先生の長編小説。魔法が存在する十二世紀末のヨーロッパを舞台にしたミステリとなっています。

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