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京王線の新型車両「5000系」の期待が盛り上がり ふかふかシートでWi-Fi無料「座って帰れる座席指定列車」2018年春導入(1/2 ページ)

京王線ユーザーいいなぁ。会社が「通勤代申請OK」にしてくれるともっとうれしい。

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 京王電鉄は2018年春から、平日・土休日の夜間帰宅時間帯を対象に、新宿から京王八王子行きと橋本行きの座席指定列車を新たに導入します(関連記事)

夜間帰宅時間帯に下り方面で運行する「5000系座席指定列車」

 この運行のために導入された新型車両「5000系」が9月26日から、通常列車としての営業運転が先行して開始されていますが、この車両に乗車した人や沿線ユーザーの間で「京王線の新しい車両やばい」「沿線の魅力を高めてくれる電車だ」などと期待の声で盛り上がってきています。

 5000系は、シートレイアウトをロングシート型とクロスシート型に切り替えられる機能を備えた京王線の新型車両。新宿方面へ向かう列車ロングシート型の通勤電車スタイルで、下り方面へ向かう夜間は座席指定のクロスシート型に変化して運行できます。勤務先などからの帰りに長距離区間を利用する乗客の「座って帰りたい」というニーズに応えて誕生します。公募された「京王ライナー」「京王スマートライナー」「京王プライムライナー」「Luxpress(ラクスプレス)」「WESTER(ウェスタ-)」の5つから、2018年1月に愛称が決まります。

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夜の座席指定列車では「クロスシート」の指定席に変身

 5000系の座席指定車は「必ず座れる」メリットがあります。しかしこれだけではありません。「より快適にする車内設備」もこれまでの通勤電車より充実しています。座席指定車ではまず、車内の照明が日中運行時の明るい昼白色系から落ち着いた暖色の照明に切り替わります。この他に、パナソニックの「nanoe(ナノイー)」技術を搭載した空気清浄機が全車両に設置され、車内アナウンスや到着メロディを聞き取りやすいように「高音質+ステレオの放送装置」なども備えました。

 車内Wi-Fiや電源も標準で完備されます。Wi-Fiは通信事業者の公衆無線LANサービスに加えて、無料で使える「KEIO TRAIN FREE Wi-Fi」も利用できます。電源コンセントも1人1つ使えるように「全座席」に備わります。

無料Wi-Fiを完備
電源も1人1つ使えます
京王電鉄 座席指定列車2018年春サービス開始(YouTube/京王電鉄)

 座席指定車の差額代金は2018年1月の愛称発表時に公表される予定。座席指定車のきっぷ購入については、ホーム上などに設置する専用券売機かネット申し込みで行えるようにするそうです。なお、5000系車両は9月の運行開始から車両が増え、2017年12月現在は4編成が運行中。座席指定車の運行が始まる2018年春までに5編成に増やすとしています。通常運行時にたまたま乗れてしまう、うれしい機会も増えているわけですね。


 昨今、従業員のよりよい働き方を実現していくために、行政や事業者が率先して変えていこうという「ワークスタイル変革」「働き方改革」といった動きが加速しています。生産年齢人口の減少、そもそもの人手不足、育児や介護の問題、グローバル化などの社会的課題に対し、例えば、業務効率の向上を目的に在宅勤務やリモートワークを支援する施策などから改革に取り組む企業が増えています。

 会社員にとって「通勤時間」が改善されるとどうでしょう。「短縮」もしかり、「楽」もしかりです。「通勤時間が20分増えると、給料が2割減ったのと同じくらい満足度が低下する。つまり、通勤の時間と手段が仕事への満足度や効率に影響する」(関連記事)という英大学の研究発表も先日話題になりました。京王電鉄の今回の取り組みは、そもそもの顧客ニーズや事業的な戦略もあるはずですが、そんな社会的課題に対する施策として、鉄道事業者が率先して行った施策であり、また変革に応えたい企業への提案とも位置付けられます。

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 そして、企業もこの施策を活用しない手はありません。(京王電鉄によると、この座席指定車は都度専用券売機やネット予約で座席を指定することで利用してもらうスタイルになるので、「座席指定車込みの定期券」は想定されていませんが)こういった列車への「定期代・通勤代申請許可」は、従業員のよりよい働き方を正しく支援し、また人材確保の施策にもなる新しい一歩になるのではないでしょうか。

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