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今のキン肉マンを読んでいないのは人生の9割損してる! 新章の試合結果を旧章読者に予想させてみた(1/3 ページ)

読みましょう……!

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 にゃるらです。

 今企画は誰もがご存じ「キン肉マン」の記事な訳ですが、今回は打ち合わせ時に僕が放った「昔のキン肉マンを読んでで今のキン肉マンを読んでいないのは確実に人生の9割損していますよ! はっきり言って無駄に生きているのと同じです」という発言をきっかけに、ねとらぼ側が趣向を凝らし「37巻(以下、旧シリーズ)までしか読んでいない当時のファンたちに新しく始まったキン肉マン(以下、新章)の試合結果を予想してもらおう」という特別企画に。

 そういった経緯から、今回は旧シリーズから新章まで通して読んでいる進行役として編集部へ行ってまいりました。

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 各人の予想を真剣に考察するというよりは、二転三転する名勝負の流れに翻弄されていく様を、既読の読者達がニヤニヤしながら読もうという記事ですね。とてつもなく長い記事になりましたので、ゆったり自分のペースで読んでください。

当日の様子(※一番右が進行役のにゃるら)

ねとらぼ:今回はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。

にゃるら:よろしくお願いします。早速ですけど、僕含めて、ただのキン肉マンオタクたちの細かい自己紹介なんて読者の誰も興味ないと思いますし、ここはさっさと一番好きな超人とベストバウトからキン肉マンを語ってもらおうかなと。

※ねとらぼ内にコラム「インターネットを守る翼竜」を連載

キン肉アタル(30巻より)

たけおり:では、自分からいきましょう。たけおりと申します。好きな超人はキン肉アタルの方のキン肉マンソルジャー

※元ドワンゴ社員。キン肉マン知識は旧シリーズのみ

にゃるら:わざわざ補足しなくても、アタル兄さんでない方のキン肉マンソルジャーを連想する方が明らかに稀じゃないですか?

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マンモスマン戦のロープワーク・タワーブリッジ(34巻より)

たけおり:ベストバウトは……甲乙つけがたいんですけど、ロビンマスクの最後の試合。「ロープワーク・タワーブリッジ」がすごく好きで。

29巻は王位争奪編の真っ最中。こんな盛り上がっている巻で止められる訳がない

かに村:では次、私が。えと、Twitterでは「かに村えびお」と名乗っています。キン肉マンは1カ月前の無料期間中に読み始めたんですけど、それから一気にハマってII世も含め読み終えました!

※イラストレーター。キン肉マンは全て読破

にゃるら:29(ニク)巻まで無料期間の際にTLですっごいハマっているのを見かけて。それで、これは今日呼ぶしかないと。今回はアイティメディアまでお越しいただいてありがとうございます。

かに村:一番好きな超人はウォーズマンで、別枠でサムソンティーチャーが大好き

全員:王道な超人からのマイナーなチョイスの落差がすごい。

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かに村:ベストバウトは悩んだんですけど……新章からでもいいならサイコマンとシルバーマン戦も好きなんですが、アトランティスの試合が好きです。アトランティスとマーリンマン戦。

アトランティス(11巻より)

にゃるら:新章を読んでいない皆さんには、なぜアトランティスがここまで推されているか分かってなさそうな困惑っぷりが良いですね。ネタバレになるので詳細は後で話しますが、途中の悪魔超人ならではのあのセリフがいい!

岡島:岡島と申します。好きなキャラは、僕もウォーズマン。機械がどんどん人間性を得ていく様がオタク心に刺さったのかな。ベストバウトは……ザ・マンリキ対ウォーズマン戦ですかね。

※にゃるらの友人。キン肉マン知識は旧シリーズのみ

岡島:超人墓場からよみがえって、バラクーダまで再登場して。ウォーズマンのテンションが異様に高いし。

にゃるら:「これぞウォーズ・レッグ・ブリーカーでござーい!」のシーン。あの辺りはミートくんのリョナシーンもある。

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ねとらぼ:僕はバッファローマンが好きで、ベストバウトもキン肉マン対バッファローマン戦。

※今回のためにキン肉マンを旧シリーズのみ再読。立場故に新章のネタバレを聞かざるを得なくなった被害者

にゃるら:最後は僕ですね。一番好きな超人は……ここまで王道な超人ばかりだっただけに、斜に構えてカッコつけてるオタクみたいで言いづらいんですけど………………ステカセキング

ステカセキング(10巻より)

にゃるら:新章まで読んだかに村さんなら理解してもらえるんですけど、あの試合のあの技のところで痺れて。あそこで「このシリーズは絶対面白くなるぞ!」と確信したんです。さすがに旧シリーズで「地獄のシンフォニー」している姿にベタほれした訳ではないですよ。そこも好きですけど。

かに村:とても分かります。

にゃるら:ベストバウトはアトランティス対ロビンマスクですね。七人の悪魔超人が大好きなんです。

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 自己紹介も終えたところで、主題の「新章の試合結果予想会」へ! 当然、未読者はこれ以降ネタバレになりますので、続きは新章を読み終えてから楽しんでください。

にゃるら:というわけでようやく本題ですね。今回の敵、「完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)」がこいつらです。

(38巻より)

たけおり:あっビッグ・ザ・武道だ!

かに村:いや、違うんです。これはストロング・ザ・武道なんですよ!

たけおり:これ明らかに中に別の人入ってますよね?

岡島:このダルメシマンってII世のキャラデザっぽいですね。

にゃるら:こいつが、かに村さんがベストバウトに挙げたアトランティスと闘うマーリンマンですね。

岡島:マーリンマンかっこいいな……。これ絶対アトランティス負けるでしょ。

たけおり:ぱっと見て一番強そうなのはクラッシュマンですかね。

岡島:ジャンクマンの上位互換っぽさがありますよね。

かに村:クラッシュマンをデザインした「ケン・広島」さんは、今回の超人デザインの常連なんです。

にゃるら:今回の読者投稿も常連の名前が連なりますね。今気付いたんですけど「ケン・広島」さんって広島県住みなんですね。自身のネーミングセンスも完璧にキン肉マンに染まってますね

1戦目

(38巻より)

にゃるら:ジェロニモがやられるシーンは省くとして、新章はなんと、あのテリーマンを皮切りに試合が始まるんですね。対戦相手は一番でかい「マックス・ラジアル」。

岡島:この両肩は重機のタイヤ?

にゃるら:そう。この巨大なタイヤが攻撃どころか防御にまで役立つまさに完璧な強さ。

巨大なタイヤによりテリーマンのカーフ・ブランディングが効かない(38巻より)

たけおり:カーフ・ブランディングが効かない!?

かに村:肩は絶対に極まらないデザインですよね。一目で強いと分かる。

たけおり:テリーマンは押される担当だと認識していますけど、ひどいやられっぷりですね。

にゃるら:実は試合前に靴ヒモが解けたりと、いつも通りの不穏な伏線が張られています。

ねとらぼ:ここであっさりテリーマンが殺されて、50巻あたりで復活する展開とかありそうだなぁ。それか他のキャラが助けにきたり。

岡島:いや、でもテリーマンは勝ちます! 勝つ方に予想します。

にゃるら:えっ、急になに……!?

たけおり:自分もテリーマンの勝ちに。メタ的な意見だと見せ場の初試合でもあるし、何よりテリーはこんなところで負けはしない。

ねとらぼ:いわれてみるとテリーマンが負ける訳ない気がしてきた……。

(38巻より)

かに村:途中でちょっとダメなおっさん臭い風貌のキン肉マンのセリフが挟まるんですけど、彼もテリーマンの事を信じきってるんですよね。

岡島:簡単に逆転するとは思えないし、もしかすると次の試合はもうできない程にボロボロになってもおかしくない。けど、ゆでたまご先生なら絶対にテリーへ勝利を持たせる。

にゃるら:大方の予想はテリーマンの勝ちと。初予想なのにすごい熱い盛り上がりを見せましたね。

予想:テリーマンの勝利

にゃるら:では、結果を見ていきましょう。この試合はとても良いんです。正しくテリーマンらしい試合。

ねとらぼ:思っていたより試合が長引きますね。

にゃるら:そうなんです。テリーマンがとても粘って諦めない。タイヤのせいで技が極まらないなら、こうして破壊していく。

岡島:「決して器用じゃないが愚直に気持ちをぶつけるファイト これがテリーマンの真骨頂」……ミートくんのセリフに詰まっているなぁ。

(38巻より)

にゃるら:そしてテキサス・コンドルキックからブレーンバスター! 読者が見たかったテリーマンが凝縮されている。

かに村:えげつない跡がついているんですよ、テリー。

にゃるら:勝因としては、技術以上にテリーの諦めない粘りや正義を信じる心になる訳ですね。いい……

全員:いい……

結果:テリーマンの勝利!

2戦目

にゃるら:次の試合ですが……

(38巻より)

にゃるら:ステカセキング対ターボメンとなります。

ねとらぼ:ステカセキングこんな大きく出てくるんだ……。

かに村:ここから悪魔超人の試合になるんですけど、結果が全く読めない! 雰囲気的に勝利しがちな正義超人たちと違う面白さがあるんです。

たけおり:七人の悪魔超人が全員闘うんですか!?

にゃるら:そうなりますね。ぜひ、彼らの過去の活躍に思いをはせながら予想してください。

岡島:ステカセキングか……誰のカセットを使うかが鍵になりますよね。

にゃるら:今回のステカセキングですが「新 超人大全集」を用意して臨んでいます。

(39巻より)

全員:ええっ!?

ねとらぼ:あぁっ! マッスルインフェルノ!

岡島:シマウマを殺した技だ!

かに村:物理法則を完全に無視している技ですよね。

にゃるら:おのおののマッスルインフェルノ観が独特ですね。ここでステカセキングにほれたんですよ。「カートリッジに入れたのはキン肉マン…しかし弱いキン肉マンじゃねえ…」と、ちゃっかりスグルを見下しているのも悪魔らしくて好き……。

たけおり:なるほど! 王位争奪戦のキャラまで使えるんですね。それを踏まえて予想していく……。

岡島:絶対、この後はターボメンが攻めてくるんでしょうね、展開的に。

たけおり:まだターボメンは手の内を見せていないですからね。ステカセキングの決めカセットがなにかによりますか。

岡島:フェニックスとかもアリになる訳ですしね。候補がありすぎるな……。でもリーダー格はもう出なさそうだなぁ。

ねとらぼ:いやでも、コピーキャラって負ける法則ありますよね。これまでのコピーを超えてくるから新キャラな訳で。

にゃるら:『食戟のソーマ』のコピーキャラは強キャラでしたよ。

かに村:その予想の仕方は「確かに」ってなりますね。

岡島:ステカセが意外なカセットを使って善戦するも、ターボメンの必殺技にやられる感じですかね。

たけおり:自分も似たような予想です。

予想:ターボメンの勝利

にゃるら:予想が固まったところで読み進めて行きましょう。ステカセキングが続いて使用したカセットは「ネプチューンマン」。敵と同じ完璧超人の技も容赦なく使う悪魔っぷり。それからさらに……。

(39巻より)

ねとらぼ:マンモスマン! 確かにパワーでいえば最強格だ!

にゃるら:ここからウォーズマンにも変身して一気に畳み掛ける……のですが、この少し前にテリーが「ミ…ミーにはターボメンがワザとステカセの技をくらっているようにみえる……」とちゃっかり不穏な発言をしているんですね。

かに村:やっぱりウォーズマンのカセットは使うっていう。

(39巻より)

全員:ターボメンが発光しているーっ!

かに村:「発光」は基本強いんですよね。

ねとらぼ:これはちょっと負けでしょうね……。

にゃるら:そのままターボメンのギミック披露とともに負け、と……。

岡島:キン肉マンが「ステカセ~~~ッ」と嘆いているの良いですね。

たけおり:負けてしまいましたけど、まさかステカセがこんなにフィーチャーされるとは。

にゃるら:マッスルインフェルノを使うシーンの瞬間最大風速はお見事だと思います。

全員:いい……

結果:ターボメンの勝利!

3戦目

にゃるら:次……は、ミスター・カーメン対クラッシュマンですね。

たけおり:これはクラッシュマンの勝ちかな。

岡島:クラッシュマンが勝つと思います。

ねとらぼ:自分もクラッシュマンが勝つに。

かに村:カーメン……。

にゃるら:はい。クラッシュマンの勝ちですね。カーメンだけ割かれたページ数も少ない……。ステカセが思ったより善戦したからカーメンでもいけるんじゃないかと思ったら、そんな事はなかったという。別作品で同モチーフならファラオマンやカーメン・カーメンなどは強い印象あるんですけどね。

結果:クラッシュマンの勝利!

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