「いきなり差し押さえはあり得ねぇ」 山梨県警察による架空請求ハガキへの全力ツッコミが分かりやすい
ナイスツッコミ!
山梨県警察の公式Twitterアカウント(@YamanashiPolice)が、「架空請求ハガキ」にだまされないようにハガキの内容にツッコミを入れてみたツイートが「ためになる」「キレッキレ」だと話題になっています。
対象は、以前より報告が相次いでいる類の「消費料金」を請求するハガキで、まずはそのタイトルについて、「いつ何を消費した料金だよ?」とツッコミ。続く「訴訟最終告知のお知らせ」という文章には「『腹痛が痛い』みたいだな」と指摘し、ハガキに書かれた「貴方の利用されていた契約会社、もしくは運営会社」の部分についても「一体どこのどんな会社だ?」と、重要なはずの情報がないことに対してツッコミを入れています。
他にも「管理番号(わ)309」に対して「ちょっとだけリアル感あるけど詰めが甘いわ」と知らないとできないツッコミを入れていたり、不明な「原告側」に「だから一体どこの誰だよ?」と当然の疑問をぶつけたり。また連絡がない場合は差し押さえを強制的に執行するという文章に「おいおい、いきなり差し押さえはあり得ねぇだろう」のツッコミや、最後に書かれた「プライバシー保護の為……」の部分には「ハガキで送っといて何言ってんの? お前がプライバシーに配慮しろよ!」と、確かにとしか言えないガチのツッコミが。
なお一例としてツッコミが行われた架空請求ハガキは、送り主が「法務省管轄支局」となっていますが、そんな部署はないというツッコミもあり、さらに書かれた住所・電話番号で検索すると「不当請求」「架空請求」がヒットするとしています。
山梨県警察は、上記のようにツッコミどころ満載の架空請求でも初めて見た人は驚いてだまされてしまうとして、詐欺への抵抗力を高めて見破るためにも、今回の内容を家族などに共有するよう呼びかけています。
そしてこのような架空請求に書かれた連絡先には絶対に連絡せず、山梨県警察のツッコミのように部署・住所・電話番号をネットで検索して確認したり、分からず不安な場合も警察に連絡するようにしましょう。
関連記事
「民事訴訟管理センター」を名乗る架空請求ハガキが相次ぐ 書かれていた番号に電話してみたところ……
ハガキに書かれた連絡先に電話するのは絶対にやめましょう。消費者庁、ヤフーを装う架空請求に注意喚起 ギフトカード番号を連絡させて“未納料金”を求める手口
これまでにも報告されている「典型的な詐欺の手口」。「知的財産教育協会財団」を名乗る架空請求ハガキにご用心 「著作権侵害訴訟」の名目で不安をあおる手口
ハガキに書かれた電話番号にかけるのは禁物。アマゾンかたる架空請求に注意 「有料動画の未納料金」をAmazonギフトで支払い要求
ネット通販大手のアマゾン(Amazon.co.jp)とは無関係です。急増するSNS広告のトラブル 「お試しのつもりが定期購入」の罠とは?
男性のトラブルも増加傾向。架空請求に悪用されるコンビニの「キオスク端末」「プリカ」 その手口を解説する
だまされないために知っておきたいこと。架空請求に仮想通貨が悪用されている コンビニも巻き込んだ新たな手口に国民生活センターが注意喚起
身に覚えがない請求は、とにかく無視しよう。「詐欺被害相談サービス」をかたる悪質事業、消費者庁が注意喚起 “架空請求業者との交渉を代行”で依頼料を請求
消費者が怪しい電話番号を検索する行動を利用していました。DMMをかたる架空請求詐欺に消費者庁が注意喚起 SMSで未払料金の支払いを要求する手口
そもそもDMMの有料サービスは前払い制。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.