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「謎の毛むくじゃら」がおわびに持ってきた品とは……? おとぎ話のような漫画にまだ見ぬ春への期待がふくらむ

ほっこり。

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 人間と動物の不思議な交流を描く漫画「春の一重」を、漫画家の切畑水葉(@uzunyan620)さんがTwitterで公開しました。来たるべき春を感じさせる描写にほっこりします。

最初の「わたし ずっと考えているんです」から、2枚目の主人公の独白へつながります

 主人公の女性は、ある日「緑化のおじさん」から新聞包みをもらいました。中身は「裏山でとれた何か」だったのですが、急ぐあまりに確認しないまま帰宅。しかし道中で「謎の毛むくじゃら」に奪われてしまい、彼女は分からずじまいになった包みの中身について考え続けています。

湿ったようなにおいのする、重たい包みは何だったのか

 そんな折、玄関に届け物を告げる声が。サインをしようとドアを開けると、そこにはキツネの母娘――すなわち「謎の毛むくじゃら」の正体が立っていました。彼女たちには「緑のものをとるときは半分だけとる」という掟があるらしく、母ギツネは娘が包みを全て奪った無礼をわびてきます。

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「獣の命をとるときは血の一滴も残さず、緑の命は半分だけとれ」がキツネたちの掟

 「お気になさらずみなさんで召し上がって」と答える主人公に、「(筋を通して)半分は返します」と、母ギツネはお重の包みを差し出します。主人公がフタを開けると、中にはタケノコづくしのお弁当が。その香りから、彼女は新聞包みの中身がタケノコだったことをようやく知るのでした。

返ってきたのは、新聞包みに入っていたタケノコの料理。おいしそうっ

 このさわやかな漫画には、「心が温まる」「お弁当がおいしそう」といった感想が多数寄せられました。切畑水葉さんは本日1月19日より、一迅社のコミックサイト「ゼロサムオンライン」で新連載『草かんむりと嘘つきの庭』を開始。やわらかいタッチで描かれる、おとぎ話のような世界観に期待です。

「子どもの頃親しんだ、色んなおとぎ話や物語の地続きっぽい世界観に、草木が繁茂してるような漫画」
『草かんむりと嘘つきの庭』表紙 (C)切畑水葉/一迅社2018
画像提供:切畑水葉(@uzunyan620)さん

(沓澤真二)

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