結局、リボ払いって何がこわいの? 「残高が減らない仕組み」と注意点
「ご利用は計画的に」ですよ。
今回はクレジットカードの機能の1つ、リボ払いのお話。なんというか、評判悪いですよね。特にネット上では良い意見をあまり聞かない気がします。ですが、実際のところはどうなのでしょうか。
リボ払いの基礎知識
そもそもリボ払いとは何なのでしょうか?
正式名称は「リボルビング払い」で、語源は英語のrevolve(回転する)。拳銃のリボルバーと同じですね。この支払い方法の大きな特徴は「あらかじめ定められた金額以内の利用であれば、毎月の支払額が一定に保たれる」ということ。
限度額内で残高が上下しても毎月決まった額を払う「定額方式」、限度額内でも残高があらかじめ定められた閾値を超えると、支払いも決められた額まで増える「残高スライド方式」という2つの方式があります。
例えば、分割払いを何度も繰り返すと「前々回の残高に、前回の残高と今回の残高が乗る」という風にして、支払額がどんどん増えていきます。うっかりすると「思ってたより支払額が多い!」と驚く事態になるかもしれません。リボ払いでも、繰り返し利用すると残高にどんどん積まれていく点は変わりません。しかし、支払い金額は基本的に毎月決められた分だけで済みます。
しかし、リボ払いでも、残高が増え過ぎると困ったことになってしまいます。リボ払いの手数料は、毎月の一定の支払額の中に含まれており、支払額の全てが残高から減っていくわけではありません。
特に、限度額内で残高が上下しても毎月決まった額を払う「定額方式」の場合、残高が増え過ぎると、支払額内の手数料との比率が逆転することがあります。こうなると「支払額の大半が手数料で埋まってしまい、残高が減らない」状態に陥る可能性も。
以上の内容を踏まえて、リボ払いの長所と短所をまとめてみましょう。
<リボ払いのメリット>
- 支払う額が毎月同じ(残高スライド方式は残高次第で変わることもある)
<リボ払いのデメリット>
- 定額方式:残高が増え過ぎると、支払額中の手数料の割合が増える → 払っても払っても減らないという状態に陥りやすい
- 残高スライド方式:残高が増えて閾値を越えると、急に支払額が増えることがある
いくら利用しても基本的に支払金額が変わらない点がリボ払いの魅力ではありますが、快適かつ安全に使うためには残高をきちんと管理して、増え過ぎないようにする必要があります。
多くのクレジット会社では会員専用のWebページが設けられていて、登録すれば逐一ネット上で利用明細が確認できるようになっています(※利用当日には反映されない場合も)。リボ払いを使う時は細かくチェックして、残高が増えすぎないように調整することが大切だと思います。あくまでも「ご利用は計画的に」ですよ。
(qeeree)
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