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昭和の駄菓子がまた1つ 「梅ジャム」が2017年末に製造終了、唯一の作り手が体力の限界で引退
1948年に紙芝居の駄菓子として生まれた、梅の花本舗の「梅ジャム」が製造終了に。
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1947年に発売された梅の花本舗(東京都荒川区)の駄菓子「梅ジャム」が、2017年12月をもって製造を終了していたことが分かりました。唯一の作り手である高林博文さん(87)が体力に限界を感じ、創業70年の節目に引退を決意したのが主な理由です。
「梅ジャム」は、梅肉に砂糖やでんぷん、小麦などを加えて煮詰めたペースト状の駄菓子。紙芝居で販売する駄菓子のラインアップが数少なかった当時、せんべいに塗って味を変えられるような一品があれば人気が出るのではと考え高林さんが開発しました。以降、遊び疲れたときに食べるとしょっぱい味がアクセントになるとして、関東を中心に長きに渡って愛されて続けてきました。
梅の花本舗に取材したところ、商品は創業当時から高林さんが1人で製造しており、手作業の割合も多く87歳の身体ではもう作るのが難しいとのこと。作り方も誰にも教えておらず後継者もいないため、製造終了に至ったといいます。賞味期限は1年で、市場に出回っている在庫分が最後の「梅ジャム」となります。
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1月下旬にTwitterで、梅の花本舗の廃業を知ったという趣旨のツイートが2万回以上リツイートされるなど話題になっていました。「惜しすぎる」「何だか寂しい」「行かないで、私の昭和」「せんべいにつけて食べるのが大好きだった」と、昭和の味が消えゆくことを悲しむ声が寄せられています。
(黒木貴啓)
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