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大人の男になるための3条件とは? 成長期の男子に訪れる“あるある”描く漫画に共感の声

例えば一人称を「ボク」から「オレ」にするなど。どれも個人の好みや環境などによって変わってくる事柄ですが、男子が成長の節目で切り替えたくなるのは確か。

 「大人の男になる条件」について描いた漫画を、漫画家のビーノ(@bambi_no_3)さんがTwitterで公開しました。「大人になる」ってなんだろう。「感情を抑える」とか「相手の立場で考える」とかかな……と思ったら、むしろ「一人称を『オレ』にする」など、「男子あるある」的な話で妙に納得。

主人公は既に「大人の男っぽい」と評判ですが、いまだに「大人とは」と考えを巡らせている様子

 主人公は書店で店長を務める目黒英樹(36歳・独身)。彼が「男には誰しも成長過程でぶち当たる、3つの大きな移行期がある」とする主張で漫画はつづられます。その1つ目は「一人称移行期」。ああ、いつまでも自分を「ボク」と呼んでいると同級生にいじられそうで、なんとなく「オレ」に切り替えたくなる感じ、よく分かるわあ。不思議なことに、年を取ったあとで「僕」のほうがしっくりくる場合もありますけどね。

 2つ目は小学校高学年~中学進学くらいでありがちな「下着移行期」。男子には体操着へ着替えるときなどにブリーフをはいているのがバレると、笑われてしまう時期があるのです。しかしトランクスに替えたいと思っても、母親に申告するのが恥ずかしくてなかなかできないもの。ばかばかしい話かもしれませんが、思春期の男子にとっては深刻な問題なのです。

ブリーフを愛用するかたには申し訳ない話ですが、「脱・ブリーフ」を成長の証とする謎の価値観はあったのです

 ただし、これはもう昔の話。近年では幼児向けのトランクスやボクサーパンツも増えており、「子どもはまずブリーフ」という前提が崩れています。そこから、主人公は「最近の若者に芯の強さを感じられないのは、下着を移行するハードルを越えていないからではないか」とまで思考を発展。うん、さすがにそれは言いすぎ。

「幼い男子はみんなブリーフ」なんてのも、もはや過去の話

 そして3つ目は母親を「お母さん」「おふくろ」「かーちゃん」など、どの言い方で呼ぶか迷う「母親の呼び方移行期」。大人びて見える主人公でも、いまだに越えられていない難関です。彼は恥ずかしさから、勤務先の書店を訪れた母親をどう呼ぶか迷っている様子。自分も母も年を取るわけですから、互いの年齢と関係性に見合った言葉で呼びたくなるのでしょうね。しかし結局呼び方を決めきれず、「真の大人になれなかった」として漫画は終わるのでした。あらためて、「大人」ってなんだろう。

男子に限らず、ずっと「お母さん」と呼んでいたのを変えるとしたら、けっこうな勇気がいると思いませんか? 「おかん」や「おふくろ」は、あまり本人に直接言う言葉でないかもしれませんが

 漫画には「大人になっても『ボク』です」「ずっとブリーフです」など多様な感想が寄せられていますが、みなさんおおむね共感している様子。特に「母親の呼び方」については、「本人を呼ぶときは『お母さん』だけど、他人との会話で言うときはかっこつけて『オフクロ』と呼ぶことが」「どうしても『ママ』から変えられない」「気恥ずかしくて呼称を使わず『あのさ』『ねえ』などと呼んでしまう」など、迷い続けている人が多く見られます。

 この漫画はビーノさんが毎週月曜日にTwitterで公開している「宇宙とかと比べたらちっぽけな問題ですが」シリーズの1編。「コミックNewtype」にも連載として掲載されており、ちょっと変わった3姉妹を軸にしたコメディが展開されています。

今回の漫画に登場した書店も、実は3姉妹の長女・ななのバイト先
画像提供:漫画家のビーノ(@bambi_no_3)さん

(沓澤真二)

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