ニュース
実写版「ピーター・ラビット」、ピーターが食物アレルギー患者にショック症状を起こさせる描写で物議
ブラックベリーアレルギーを抱える人物の口へ、ピーターの投げたブラックベリーが入るシーンが問題視されています。
advertisement
実写版「ピーター・ラビット」が、食物アレルギーを軽々しく扱った場面があったとして批判を受けています。米国のAAFA(ぜんそくおよびアレルギー患者のための組織)と、その1部門であるKFA(食物アレルギーを抱える子どもとその家族の支援団体)が、製作側への抗議文を公開しました。
KFAのコメント
映画ではウサギのピーターが、都会から越してきたマグレガーを追い返そうと仕掛けるさまざまないたずらが描かれています。問題視されているのは、ピーターがマグレガーに野菜を投げつけたとき、口にアレルギー源であるブラックベリーが入るシーン。彼は自己注射薬で処置をしますが、ショック症状で倒れてしまいます。
当該シーンについて、KFAは「食物アレルギーがジョークとして扱われている」と指摘。最悪の場合死をもたらすショック症状に、患者は恐怖と不安を抱えているにもかかわらず、軽く扱われると食物アレルギーの問題が一般から深刻に受け止められなくなると、苦言を呈しています。
advertisement
海外メディアでは、配給元のソニー・ピクチャーズと制作会社が、「食物アレルギーは深刻な問題だ。漫画的なドタバタ表現であろうと、マグレガーに症状を起こさせるべきではなかった」とし、謝罪したことが報じられています。
(沓澤真二)
関連記事
「ジャスティス・リーグ」ディレクターズ・カット版製作を求める署名が12万人を突破 当初3時間の構想も、劇場公開版は約2時間
できることなら見てみたい。「ワンダーウーマン」日本版イメージソング 乃木坂46「女はいつだって一人じゃ眠れない」にファンから疑問の声
映画が楽しみなだけに残念。米ソニー・ピクチャーズが暴力シーンなど削った「クリーンバージョン映画」提供計画 監督などの反発で変更
オリジナル版購入者に「クリーンバージョン」提供を計画していましたが、「監督が賛同しなければ提供しない」方針に。映画「ワンダーウーマン」の日本の宣伝がTwitterで酷評 女性戦士を「男も恋も知らない天然キャラ」とうたう
「下品すぎる」「私の知るワンダーウーマンはヘテロセクシャルじゃない」と批判を集めています。「デス・スター崩壊の原因はずさんな管理体制」 「スター・ウォーズ」帝国軍のセキュリティをカスペルスキーが真面目に診断
セキュリティ企業の視点からすると、デス・スターに捕らわれたミレニアム・ファルコンは「悪意のあるドロイド(R2-D2)」を積んだトロイの木馬。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.