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かわいい? 不気味? あったかモフモフ、クトゥルフ編みぐるみの世界(2/2 ページ)

まがまがしい神をキュートな編みぐるみに変える作家さんに会ってきました。

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編みぐるみの神々

 最後に、澪さんが作った多くの編みぐるみの一部から、思い入れのあるものや、制作時のエピソードを紹介しよう。


クトゥルフ

 神話に登場する架空の神クトゥルフ。クトゥルフ神話の原作者の1人が海産物嫌いだったので、タコやイカを思わせる造形になったと言われている。


「ものすごく大きくて強くて、人の大きさはこれ(指先)くらい」(澪さん)

ニャルラホテプ

 ニャルラホテプは、顔がなく、姿も変幻自在。時空を行き来できるトリックスター的な神。澪さんが最も好きなキャラクターでもあります。「顔がないという設定を、黒い糸で表現しました」(澪さん)

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ハスター

 ハスターもまた、正体が不明な神。マントを着た姿で表現されることが多い。「編むときは大変でしたが、とにかく触手がいっぱいあるデザインにしてみました」と澪さん。世界観を壊さないようにデフォルメしたり、想像で姿が分からない部分を補ったりしているそうだ。


ちなみにフードは脱がすことができる。

チャウグナー・フォーン

 触手の生えた水かき状の耳や、先が広がった長い鼻を持つ、象に似た姿の神、チャウグナー・フォーン。耳の形が複雑だから、編むときは難しかったのではないだろうか。「平らに編んでから、針を刺し、糸を引き抜いて編むと、このようにデコボコを作ることができます。平面を編む技術、イメージを形に起こす力など、編み物を続けてきて身についた技術が生きました」(澪さん)。目を赤にすることで「ただの象の編みぐるみ」に見えるのを避け、怖ろしげな雰囲気を出したのだそうだ。


ラッパや皿のように広がった鼻先のくぼみも表現

クトゥルフ神話では神だけではなく、怪物も登場する。写真はニャルラホテプに使えるムーンビーストという怪物で、姿はヒキガエルに似ているという。鼻先にピンク色の触角がある

谷町邦子

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