学校にパソコンがないので黒板にWordを描く ガーナの先生に注目集まる
Microsoft Africaが端末を提供することを約束しています。
パソコンのないガーナの学校で、黒板に「Microsoft Word」の画面を描いて子どもたちに教える先生のSNS投稿が注目を集めています。
投稿したのはガーナのクマシの学校で教えているOwura Kwadwo Hottishさん。「ガーナの学校でのICT(情報通信技術)教育はとてもおかしい。黒板でICTで教える。生徒が大好きだから、理解させられることをやらなければ」というコメントともに、黒板にチョークでWordの画面を描いている写真を投稿しています。黒板に描かれたWordはさまざまな色のチョークを使い、メニューやボタンなども再現され、「タイトルバー」「メニューバー」などの説明が書き添えられています。
2月半ばに投稿されたこの写真には「素晴らしい絵」「最高の先生」などの賛辞が寄せられました。また2月末にはアフリカの技術振興に携わる起業家が、TwitterでMicrosoft AfricaにHottishさんへの支援を呼びかけ、端末やMCE(マイクロソフト認定エデュケーター)プログラムなどを提供するというリプライを得ています。
米公共ラジオ局(NPR)によるHottishさんへのインタビューによると、彼は中学校でWordのほか、パソコンの電源の入れ方・切り方やフォルダの作り方など基礎も教えていますが、学校にはパソコンがないため全て黒板で教えているとのこと。彼の自宅にはパソコンがあるそうですが、バッテリーの持ちが悪く学校には持ってこられないのだそうです。生徒の自宅にもパソコンはなく、黒板でコンピュータを教えるのは農村地方では普通のことなのだとか。
投稿が話題になって以来、パソコンを寄付したいという申し出も多く寄せられているものの、まだ実際には届いていないそうです。「彼らが態勢を整えてコンピュータを提供できるよう祈っています」とHottishさんはNPRにコメントしています。
関連記事
東京五輪マスコットはなぜ小学生投票で選ばれたのか 審査会が語る「意思決定の難しい時代」の1つの在り方
審査会メンバー「納得感を社会でどう醸成するかは、今の時代非常に難しい課題です。」『アサシン クリード オリジンズ』の「ディスカバリーツアー」にて“彫刻の性表現”が規制される。往年の芸術が、マーメイドが如く姿に
大理石の石像の一部が貝で隠される事態に。「シリア難民のためにPCゲーマーの力を貸して!」 ユニセフがマイニングに協力するゲーマーを募集し話題に
PCゲーマーの力が世界を救う……かもしれない。男子生徒がスカート&リボンでもOK 千葉県の公立中学、LGBTに配慮した「男女とも自由に選べる制服」採用
もちろん、女子生徒のズボン&ネクタイも可能です。「東京では“不登校は復帰するな”と指導せざるを得ない」匿名の記事に注目集まる 都に見解を聞いた
東京都に取材しました。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.