「バーチャロン」の新作が15年ぶりに出たのにあんまり盛り上がっていないのでいいところをひたすら挙げる記事を書きました(1/3 ページ)
あと10万本くらい売れてほしい。
「バーチャロン」好きなねとらぼ副編集長です。「オラタン」(※)の第1回全国大会では店舗予選勝ち抜け→県大会初戦敗退レベルの腕前でした。
※シリーズ2作目「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」
さて本題ですが、記事タイトルの通りで、せっかく15年ぶりに「バーチャロン」の新作が出たのに、イマイチ盛り上がっている感じがしないんですよね……。メディアクリエイトによれば、初週販売本数はPS4+PS Vita合計でおよそ3万本弱。ドリームキャスト版「オラタン」が累計18万本くらい売れていることを考えると、あと10万本くらい売れてもいいんじゃないですかね……?(暴論)
ということでこの記事は、去る2月15日に発売された「電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機」(「とあロン」とか「禁書VO」とかいろいろ略称がありますが、この記事では公式の「禁書VO」を使います)のいいところを挙げ、少しでも「禁書VO」人口を増やしたい――という内容になっています。不満点まで含めたレビューが読みたい人は、ブログ「barzamkun」の記事をオススメします。
ライター:池谷勇人(てっけん)
「ゲーム批評」でゲームライターデビュー。それからいろいろありまして現在はねとらぼ副編集長に。Twitterではもっぱらゲームの話ばかりしています。使用バーチャロイドはバイパーII(OMG)→スペシネフ(オラタン)→スペシネフ13(フォース)→スペシネフ(禁書VO)。
そもそもなんでみんな買ってないの? ねぇ?
で、いいところを挙げるのに先立って、周囲の旧「チャロン」仲間に軽くヒアリングしてみたんですが、まずそもそもみんな「禁書VO」を買ってねえ! 「お前らゥァア゛ーッ!(ドガシャア)」と思わずS.L.Cダイブしそうになるのをぐっとこらえて理由を聞くと、だいたい以下の3点に分類できました。
- 「禁書」とのコラボがいらない
- だってツインスティックないんでしょ?
- 体験版遊んだけどゲームスピード遅いしなんか別物だった
……うん、確かに気持ちは分かる。分かるんだけど、実際ランクマで200戦くらい遊んだ立場から見ると「いやそれ誤解だから!」って部分も多いんですよ。
シリーズファンなら分かると思いますが、「バーチャロン」は対戦ゲームとしてもロボットゲームとしてもものすごく異質な作品です。だから僕も今さら新規ユーザーに触ってもらおうなんてワガママは言いません。
でもせめて、その昔「バーチャロン」にのめり込み、青春をささげたことがあるオッサンたちにはこの魅力を伝えておきたい。もし昔「バーチャロン」にハマったことがあって、上記のような理由で「『禁書VO』はいいや」と思ってるのだったら、それはものすごくもったいないです。
ということでここからは、上記不満点のどこがどう誤解で、どのように今作が「ちゃんとバーチャロンしてる」のかを説明していこうと思います。
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