小鳥飼料に金属片混入? SNSで拡散、メーカーが見解発表 正体は「畑の土に含まれる天然鉱物」
磁石にくっつく欠片が入っているとSNSを中心に不安の声が拡散していました。
ペットフードメーカー、ナチュラルペットフーズ(NPF)が販売している小鳥用シード(飼料)に「金属片の異物が混入している」という情報がSNSを中心に拡散しています。編集部がNPFを取材したところ、混入物は「砂鉄等を含む天然鉱物」とのことで、小鳥が摂取した場合にも「直接的に害になる可能性は極めて低い」という見解を明らかにしました。
騒動の発端は3月20日頃を境に複数のSNSで持ち上がった異物混入疑惑。NPFが販売している小鳥用飼料から金属片のようなものが見つかり、磁石を近づけたところくっつくものがあったといいます。
こうした騒動は次第に拡散。複数の鳥の飼い主から「小石のようなものが出てきました」「目視で確認出来た物だけでこれだけ入ってました…全部磁石にくっつきます」など、さまざまな報告があがりはじめ、なかにはこの飼料が原因で「大量に吐いて入院していた」インコがいるとの情報も。メーカーに問い合わせようという動きが広まりました。
編集部が3月26日にNPFに取材を申し込んだところ担当者が応じ、指摘されている混入物の正体は「主原料である各種農作物の収穫の際に混入したと考えられる砂鉄等を含む天然鉱物」としました。自社の公式サイトにも「小鳥飼料に関するご報告」との文章を掲載しています。
報告書によるとNPFで製造している小鳥飼料は、アワ・ヒエ・キビ・カナリアシードをはじめとした穀物・種子が主原料で、これらは広大な農耕地で栽培されていることから、収穫の際には大型機械を用いており、その際に、穀物・種子だけでなく、畑の土等の不純物が混入する場合があるのだそうです。
なお混入物は、天然鉱物であると考えられるため、万が一小鳥が摂取した場合にも「直接的に害になる可能性は極めて低いと判断いたします」とのこと。「体調を崩したインコがいる」という情報については、「当社の飼料との関連性については薄いのではないかと考えられます」とした上で、「SNS等の情報の拡散により、飼い主さまが関連性について心配をされた点については十分にお気持ちを理解することができます」と話しました。
今後については、これまでにも原材料を「風力・遠心力・吸引力・比重等を利用して精選してきた」としつつ、今回の指摘を踏まえて、改めて「原材料の精選作業工程の見直しをおこない、強化・徹底を図ると共に、安全性の確保及び原材料の品質改善・向上に努めて参る所存です」と回答しました。
以上のことから製品の自主回収などは行わない方針というNPF。確かに天然鉱物は混入していましたが、飼料を食べても小鳥さんたちには影響がないとのことでひとまず安心です。
2018年3月26日19時35分 訂正:一部メーカーの報告と異なる表現があったため、訂正いたしました。
(Kikka)
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SNS上には体調不良の書き込みも。
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