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昆虫や藻が原料のファストフード IKEAのラボが提案する食の未来がイノベーティブすぎる

未来志向のファストフード。

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 IKEAが設立した、持続可能な未来を目指す「SPACE10」は、昆虫や藻を食材にしたファストフードができたとMediumアカウントで報告。藻が原料のホットドッグ、昆虫と野菜のミートボールなど、実現まであと一歩のファストフードが公開されています。

代替食材で作るファストフード(SPACE10のMediumアカウントより)。

 世界的な人口増加にともなう食糧問題の解決策として、昆虫や珪藻類を代替食材に使っていこうという声があります。SPACE10も代替食材の活用を提案しています。SPACE10がおもしろいのは代替食材でファストフードを作って公開しているところ。

 今回公開された食品は、まだ研究段階なのですぐにIKEAのレストランに並ぶわけではありません。食事であるからには健康的で持続可能なだけではなく、おいしくなくてはいけないという考えのもと、改善が今も続いています。今回の画像公開は、多くの人に食品についての視野を広げてもらうための取り組みであるとコメントしています。

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 ソーセージ抜きホットドッグ(The Dogless Hotdog)のバンズは、スピルリナという藻で作られています。スピルリナは、にんじんより豊富なベータカロチンやほうれん草の50倍含まれている鉄分などが注目されている食材です。スピルリナにはたんぱく質が多く含まれていることから、ソーセージをはさんだホットドッグよりも、タンパク質が多く含まれています。

藻が原料のバンズ(SPACE10のMediumアカウントより)。

 昆虫バーガー(The Bug Burger)は、ハンバーガーの肉に当たる部分にミールワームという虫が使われています。色が赤々しいのは、ビーツ(ビートルート)を使用しているためです。それ以外にもジャガイモ、にんじんに似たパースニップという野菜も練り込まれています。

昆虫バーガーって、名前のインパクトがすごい(SPACE10のMediumアカウントより)。

 IKEAのレストランといえば、ミートボールが定番です。ですが、菜食ミートボール(The Neatball)には肉が含まれていません。肉の消費を減らし、地産地消や代替タンパク質について考えるきっかけとしてデザインされたミートボールだからです。菜食ミートボールは2種類あるとされていて、1つはミールワームを使用したもの、もう1つはにんじんなどの根菜を中心に作られています。

肉の使用は一切ナシ(SPACE10のMediumアカウントより)。

 地下にある水耕栽培施設で作られた野菜のサラダ、フェンネルやミントで作られたアイスクリームなども公開されています。SPACE10は過去に「明日のミートボール(Tomorrow's Meatball)」というビジュアルを公開し、そこでは培養肉や廃棄食材を利用したミートボールが紹介されています。

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