「スーツに見える作業着」が登場 人手不足にあえぐ清掃・設備・建設業界のイメージ改善を目指して
伸縮性や防水、多収納など、作業着に求められる機能を完備。
スーツのようなデザインの作業着「WORK WEAR SUIT(ワークウェアスーツ)」が発売されました。スタイリッシュでありながら、現場作業に必要な伸縮性や多収納、形状記憶などの機能を完備しています。価格はジャケットとパンツのセットが1万9800円から、シャツは5000円(税別)。
水道工事やメンテナンスを行うオアシスソリューションのグループ会社、オアシススタイルウェアの製品。防水・速乾・撥水機能もあり、通常の作業着と同様に水洗いできます。
「若者受けするスーツのようなスタイルで作業はできないか」という、女性社員の発言が開発のきっかけ。「作業着で出勤するのが恥ずかしい」「デートの日は退社前に全身着替えなくてはならない」といった社内作業員の意見や、「工事の際に身だしなみや話し方が粗雑な作業員が宅内に入って来るのは怖い」という女性客の声が多いこともあり、イメージ改善のために「スーツ型作業着」の発想が生まれたといいます。
清掃・設備・建設業界で人手不足が問題となっていることもあって、開発が進められることになりました。同社が業界の総務・人事および転職・就職活動中の人を対象に調査を行ったところ、約7割が「現場社員が着用する作業着はネガティブなイメージを連想させる」と回答。これを受けて、作業着が「きつい・汚い・格好悪い・身だしなみが悪い」といった業界のマイナスイメージに影響しているとの考えから、WORK WEAR SUITは完成に至りました。
オアシススタイルウェアは同製品を通じて、業界のイメージアップと現場作業員の意識の向上、人手不足問題の解決に貢献していくとコメント。既に東京23区内でごみ回収を手がける会社、エールでの導入が予定されています。
(沓澤真二)
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