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社会生活をしていく上でヲタクであることを隠すかどうか問題 アニメ「ヲタクに恋は難しい」(1/2 ページ)

【ネタバレあり】ヲタクってそんなにモテないものですか!?

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(C)ふじた/一迅社

 マンガ、アニメ、ゲームなどなど。趣味人には好きなものがたくさんある。それが生活の足を引っ張ることもあれば、人とつながるきっかけになることもある。

 アニメがはじまった「ヲタクに恋は難しい」は、好きなものがある人間たちの、恋なのかどうかわからないモヤっとした感情を描いたラブコメディー。ヲタクのみならず、いろんな若い人のエールになっている作品です。

 アニメ第1話にあたる原作の部分から、この作品が考える「ヲタク」のコミュニケーションを見てみましょう。

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幼馴染はヲタクでした

 メガネでローテンション、廃人クラスのゲームヲタク・二藤宏嵩(にふじ・ひろたか)。
 明るくシャキシャキした見た目美人の、腐女子同人作家・桃瀬成海(ももせ・なるみ)。

 たまたま会社で出会った2人は、幼馴染でした。

動揺してはならぬ、隠すのだ

 懐かしさについ声をかけます。けれども成海は擬態女子。腐女子であることを隠すために全力で演技をしています。ここで宏嵩が自分の本性を言ってしまったら、立場が危うい。さて、失敗せずに切り抜けられるか?

デデーン、成海アウト

 バレました。

 ヲタクに偏見がある人がいなかったからよかったものの、彼女としては九死に一生を得た状態。これには理由があります。

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 成海「隠しといたほうがいいよー。ヲタクはモテないぞー」

 こんなことを言うのは、彼女の人生経験ゆえ。

 成海「1年記念日を前にしてヲタバレをきっかけに距離を置かれ ついに先日フラれたンゴwww 腐女子は生理的に無理なんだと」「だから! 次の彼氏にはヲタクってこと絶対に隠し通す! 邪魔者をは消す!」

 そっか、かわいそうに……ん? そんなに成海さんモテてたんだ。

価値観の相違

 確かに、ヲタク趣味だからといって振るような男は、ろくでもない野郎だから別れて正解だと思うよ。

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 しかし成海もたいがいです。

 成海「理解あるってことはそいつもヲタクじゃん!ヲタクはキモいから嫌だ!!」

 偏見を持つから、偏見を持たれる。なんとずうずうしい。成海の魅力は、この心底ダメなところが宏嵩相手だとボロボロ出る部分。宏嵩にはさすがに指摘されています。このセリフ、会社内で言ったら(ヲタクうんぬんにかかわらず)一発アウトですよ。

 そんな人間くさいところを赤裸々にさらけだせる関係だから、成海と宏嵩のつながりは見ていて楽しい。

いい笑顔するなあ、かわいいやんけ

 成海の「恋愛ってほんと難しいな~」の力の入らなさよ。軽い。

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 ようは、今までの彼氏の前ではヲタクであることを擬態で隠していた。けれども、ヲタクであることを知っている宏嵩の前では、成海はなに1つ隠していない。超自然体なのがわかるのが、このページ。

宏嵩は一回成海をひっぱたいていいと思う

 気取ったものを頼まず「とりあえず生」。彼氏かと聞かれたら「ファーwww」本来の性格を隠す気ナッシング。

 いいと思うよ。幼いころ、君らこういう友達だったんでしょう?

 揚げ句の果て、恋愛相談をしてきたのかと思いきや、呼び出した理由がゲームの協力プレイの手伝いという心底どうでもいいもの。

 こういう自分の欲望に忠実で、ざっくばらんモードな女の子、かわいいんだよ。困ったことにさ。それだけ自分には心を許してくれているんだもの。

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唐突な告白

 だからなのか、どうなのか、まだ心の内が見えない宏嵩は言いました。「じゃあ俺でいいじゃん」

 彼のこの言葉の後には「来週末のイベントに売り子として同伴可能」という一言が入ることで、あっさり交際成立。割と腰砕けな告白でした。

 けれども、本当にそうか? そんだけなのか?

 ヲタクに恋は難しい。そのタイトルの理由はもう少しあとになったらわかるはずです。価値観があうのと、恋愛のスピードは、必ずしも一致しません。

 先に1つだけ言わせてほしい。このマンガで一番の萌えキャラは宏嵩だから。異論は認めないから!

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