「マッチ売りの少女」のマッチは超危険物だった?
「安全マッチ」が発明される以前の話。
1つあたり10秒で読める「マンガで雑学」のお時間です。今回もちょっと意外な3つの雑学を紹介していきますよ。
「マッチ売りの少女」の「マッチ」には毒がある
マッチが誕生したのは18世紀のヨーロッパ。しかし、当初は毒性の強い黄リンなどが素材に使われ、わずかな摩擦でも発火してしまうなど、危険性の高いものでした。
アンデルセンの書いた童話『マッチ売りの少女』の中で描かれているのも、この毒性のある黄リンマッチだと言われています。当時の安価なマッチは箱入りではなかったため、薪のようにマッチの束をひもなどでまとめたものでした。
『マッチ売りの少女』が出版された1848年から7年後、赤リンなどが使われた安全マッチが発明され、広く世の中に普及することになりました。
参考
- アンデルセン「マッチ売りの少女」の絵本(マッチの世界))
かつて東京のそば屋にはアレが置いていなかった
かつて江戸では「そば=かむものではなく、すするもの」というのが常識で、爪ようじを使うのは粋ではないと考えられていたとか。正しい食べ方をしていれば歯に詰まるはずがない、だから、必要ないはずだというわけです。この名残か、近年まで爪ようじを置いていないそば屋は多かったそうです。
そばはもともと小麦粉などを混ぜない「十割そば」が普通。とても切れやすく、歯を使わなくても食べられたという側面もあったようですが、ちょっと気になるのは「そば屋にはそば以外のメニューもある」という点。天ぷらなどが歯に詰まったときは、どうしていたんだろう……。
「絹ごし豆腐は絹でこして作った豆腐」ではない
木綿豆腐づくりには、木綿の布を敷いた型が使用されます。にがりなどを加えた豆乳を流し込み、重しで水分を切りながら固めると、表面に布のもようがつき、あの木綿豆腐特有の見た目になります。
では、絹ごし豆腐も同様に絹を使っているかというと、答えはNO。こちらは豆乳をそのまま型に注いで凝固剤で固めており、水分が多くなめらかな食感に仕上がります。「絹ごし」という表現は製法ではなく、舌触りの良さ、見た目の美しさなどに由来したものといわれています。
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