コラム

GWは「みずがめ座イータ流星群」を見てみよう! 特徴と観察のコツ

「5月7日の午前3時頃」が狙い目。

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 世はゴールデンウィークも真っ最中。ですが、実は三大流星群(しぶんぎ座流星群・ペルセウス座流星群・ふたご座流星群)に次ぐともいわれる大型流星群の極大日が近づいています。

 その流星群の名はズバリ「みずがめ座η(イータ)流星群」! その特長や観察のコツを解説します。

みずがめ座η流星群とは?

 みずがめ座η流星群は、文字通りみずがめ座η星付近に輻射点をもつ流星群です。

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 η(イータ)とは、星座の各星にふられた番号のようなもの。基本的に、明るい星から順にα(アルファ)、β(ベータ)、……と順番に名付けられています。η(イータ)はその6番目なのでおおよそ6番目くらいに明るい星なのだと分かります。

 みずがめ座η流星群は、日本からでは高度も低く、三大流星群にも遅れはとりますが、南半球の中緯度帯(ニュージーランドなど)では年間最大の流星群なんですよ。

みずがめ座η流星群はどこから流れる? 見え方は?

 ひとことに流星群といってもその見え方はさまざまです。例えば、ペルセウス座流星群は太く速く流れますが、ふたご座流星群は細くそこそこの速さで流れます。

 気になるみずがめ座η流星群はというと、流れる速度は速め(!)。運が良ければ流星が通った後に流星痕という煙やススのようなものがぼんやり見えるかもしれません。

気になる2018年の極大日と予測は?

 今年2018年のみずがめ座η流星群の極大日時は5月6日の17時ごろ、日本ではまだまだ明るい時間帯ですね。また、月齢も満月の6日後とかなり明るいので、流星が月明かりにかき消されてしまう可能性が高いです。したがって、1時間当たりの流星数の予測は10くらいとされています。

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 この予測数は天の川が肉眼で見える程度の暗さでの予測なので、できるだけ街明かりから離れた暗い場所で観察しましょう。

 また、極大時の17時はまだみずがめ座は見えません。日本での真の狙い目は【明け方】! 夜明け前の2時間くらいが狙い目なので、徹夜をするよりは早起きをがんばってみましょう!

変わりモノ? ピークは極大日だけじゃない!

 一般的な流星群の流星が見える数は、極大日の翌日以降にどんどん減っていきます。しかしオリオン座流星群や、今回のみずがめ座η流星群は、極大日前後の数日も同じくらいの流星を見ることができる少し変わった流星群です。

 そのため、通常の流星群とは違い、もしも極大日当日に見えなくても数日はチャンスがありますので、天気が悪かったり、うっかり見忘れても諦めずに早起きしてみましょう!

流星群観察のコツ

  • 肉眼で

 天体観測は望遠鏡のイメージも強いですが、流星を見るときは視野が広い方がいいので肉眼(+メガネ・コンタクト)で見ましょう。

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  • ぼんやりながめる

 流星は、案外輻射点から離れたところにも現れます。一点をずっと見るよりも、ぼんやりと全体を眺めるのがコツです。

  • 赤いライトを使う

 暗い流星まで確認するためには、目を暗闇に慣らさなくてはいけません。しばらく目をつむる、暗闇を見続けることで目は慣れますが、スマートフォンや懐中電灯で元通りになってしまうことも。

 スマートフォンはブルーライトカットモードなどで極力赤く暗い画面に、懐中電灯は赤いセロハンを貼っておきましょう。

  • 安全第一

 流星数の予測は「天の川が肉眼で見える場所」なのでできるだけ暗い場所がベターですが、暗い場所は場合によっては「危ない場所」であることもあります。反射シール等を使い、田んぼなどの車の少ない場所でも路上は極力避け、安全な場所でゆったり観望してください。

  • 上着を追加しよう

 山などで星を見る場合は、思いのほか気温が下がることがよくあります。ここしばらくは暑くなってきたとはいえ、明け方はやはり冷え込むもの。だまされたと思ってもいいので上着を一枚追加しましょう。

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予測ははずれることもある

 流星群の予測、実は往々にして外れます。予測数は少なかったのに実際は多く見えた! ということも、その逆もあり、まさに「当たるも八卦 当たらぬも八卦」です。また、今年はちょっとお天気が悪そうなのも気にかかります。

 そんなときには、インターネットを使って観察してみるのも良いかもしれません。ウェザーニューズは今年も5月6日23時~25時に、“世界一の星空”とも称されるニュージーランド・テカポから流星群の生中継を行うそうです。Webサイトやニコニコ生放送、YouTube Live、LINE LIVEなどで視聴できます。(リンク

 自分の目で観察してみるも良し、ネット経由で環境の良い場所の光景を眺めてみるのも良し。みなさんもゴールデンウィークのしめくくりにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

参考文献

  • 天文年鑑2018(天文年鑑編集委員会/誠文堂新光社)

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